自分のCSB-380から取り外したブリッジを使用して、あらためて紐を張ってピックアップとブリッジ搭載位置を決定しました。
16mmピッチということは、元のオリジナルの15mmピッチよりも1~4弦間で3mmの拡幅とはなりますが、前回の画像と比べてフィンガーボードの端にも充分な余裕があって問題はクリアできたようです
ただし高さの方は、ボディーの上に載せるだけでは高過ぎで、やはり5mmほどは落とし込み加工が必要なようです
それからリアに搭載予定のピックアップは、JAZZ BASS用を連結したようなデザインのハムバッカーですが、これは通常の物のフロント用とリア用のちょうど中間くらいのポールピース間隔で、どのみちこのベースのピッチには合いませんが、外側に外れている訳ではないので問題なく信号を拾うでしょう
1979年、マツモクARIAのオリジナルベースとして海外でも高い評価を得たSBシリーズ。
スーパーバランスボディーと呼ばれる深いカッタウェイに完全ヒールレスを可能とするスルーネック構造。イコライザー型のプリアンプとは異なるアクティブ回路はローノイズでクリアなサウンドを可能とする意欲的なモデルでした。
この頃のARIAはコピーモデルも作ってはいましたが、ギターのPE、TS、RSシリーズ等と共にFENDER、GIBSONの基本デザインを踏襲しつつも、当時新興メーカーとして台頭しつつあったアレンビックやB・C・RICHに触発されたような多層材やスルーネック構造、先進のエレクトロニクス、ブラスパーツで固めた振動系等を採用して海外アーティストにもその先進性を大きくアピールしていました
このSBシリーズの場合、初期の広告ではジャック・ブルースとマーカス・ミラーが、後期の広告ではホワイトスネイク在籍時のニール・マーレイが登場していました
高校1年生の私が購入したのは当然一番安いCSB-380
初心者にも扱い易いミディアムスケールに愛らしいシンプルなデザイン。それなのにPOPなカラーだけでなく、木目を生かした渋いシースルーカラーもラインナップしていました。ただしエントリーモデルでありながらピックアップやハードウェアにはコピー品の流用ではなく、SBシリーズ専用パーツを搭載していて所有する満足感も充分でした
もう夜半越えそうですが、最近部屋の片付けで更新頻度が落ちているので、今夜はこのARIAオリジナルのブリッジにもう少しフォーカスしてみましょう
ARIAオリジナルでSBシリーズに共通デザインのパーツ。上級機はブラス製ですが、380はダキャスト成型にクロームメッキ。弦を引っかけるだけで穴に通す必要のないクイックフックシステムは便利です。特質すべきはその質量で、通常のFENDER製ヴィンテージスタイルが80g。
次にFENDER系リプロパーツの定番バダスBASSⅡを…
アレ?常にストックしているはずが、もう在庫が見当たらない
仕方なくフェンダーがバダスに対抗してほぼ同じ規格で製造した「FENDER製BASSⅡモドキ」を計ってみると
ヴィンテージスタイルの3個分の240g
果たしてこのARIAは?
オドロキの270g
まぁこれは、ボディーに埋め込むべきサスティンブロックを兼ねていると思われる巨大な土台部分の分厚さを見れば納得でしょう。当時はブリッジの質量がデカければデカいほどサスティンに有利と考えられていた時代
現実にはそう単純な理屈ではないし、そもそもベースにそんなに長いサスティンが必要ですか?って話です
とにかくこのブリッジのおかげで、思いがけずぶち当たった2つ目のハードルもクリアできそうです