いや~日本のお天気はいったいどうなっちゃったんでしょうかね~あせる

まだ5月だというのに真夏日になって作業に打ち込む気力もありません滝汗

 

当工房の名の由来でもあるクロ♂は、ウッドデッキの日が当らず風通しの良い場所に作ってあげた棚でグッタリですニヤニヤ

下のフロアの奥に目をやると、デッキを貫通させている木の下でキジトラ♀がまったく同じ格好で横になっています目

 

2匹とも近所をうろつく野良でしたが、♂♀だったので繁殖されては困ると思い、5年ほど前にエサを与えて手なずけ、馴れたところで捕獲して避妊・去勢手術を施しました。他人同士なので最初はいがみ合っていましたが、今はもう仲良しですラブラブ

 

さて、作業対象があれこれ変わって申し訳ないですが、持ち込みオーダー品の続きです。

一番厄介だと思っていたペグの問題を解決し、あとは楽勝かと思ってボチボチやっていた作業ですが、ここに来てさらなる問題発生ゲッソリ

 

ボディーに搭載するパーツ類の位置を精確に決定するため、まずはペグを取り付けたネックをボディーにセットしてナイロン紐を張ってみました。

 

するとこの通りポーン

ローポジションはいいとして、ネックエンド付近では弦がフィンガーボードから外れそうですガーン

一般に「ビザール」と呼ばれる古い国産楽器は、日本人の小さな手に合わせて弦間ピッチが小さいものが大半なんですDASH!

我々より干支ひと回りほど上の世代の方々が夢中になった所謂「グループサウンズ」全盛時代の楽器、TEISCOやGUYATONE等のビザールは言うに及ばず、今日ジャパンヴィンテージなどと呼ばれてもてはやされている国産ストラトの類も70年代末までは10.5mm(または10.8mm)のナローピッチのシンクロトレモロを採用していました。これはこれで日本人には弾き易いんだから文句はなく、今でもトレモロだけ活発に取り引きされています。

 

問題は、こういったビザールギターをカスタムするに当たって、現行規格のパーツを組み合わせる際には注意が必要だということですうーん

 

急いで取り外した古いブリッジを持ってきて、プレス加工で作られたショボいサドルの弦間を計測してみると、なんと15mmしかありません(1~4弦間で45mm)ビックリマーク

 

これに国産FENDER規格の19mmピッチ(1~4弦間で57mm)ブリッジを載せようとしたのだから、一気に1cm以上も広がったわけで…弦落ちは当然の結果なのでしたショボーン

 

私のブログによくコメントをくださる「ふかちゃん」さんが今、古いWESTMINSTER製のジャズベースのカスタム記事を書いていらっしゃって、新たに調達したピックアップ(おそらくヴァイオリンベース用の物でしょう)のポールピース間隔が狭すぎて音を拾わないという問題に直面していらっしゃいますが、他人事のようにアドバイスしていたら自分も似たような問題に遭遇していました(笑)。

私の場合はPU側ではなくブリッジ側の問題ですが…

 

おまけにもう一点、GIBSON系のこのベース、ボルトオンネックなのにちゃんとネックに「仕込み角」がつけてあって、FENDER系のブリッジでは高さも全く足りないことも判明しましたゲロー ここに来てブリッジの再選定も余儀なくされてしまった訳です。

 

とはいえ、私にはこれまで無数の楽器を取り扱ってきた経験があります。このベースに転用可能なブリッジはすぐに思い浮かびましたひらめき電球

DIAMOND直系の子孫に当たるARIA PROⅡのオリジナルモデルで、海外ベーシストにも高い評価を受け、現在に至るまで生産されているSBシリーズのブリッジです。それも1980年前後のモデルに採用されていた16mmピッチのブリッジです。ロングスケールであるにもかかわらず、日本人の手の大きさに合わせたナローピッチで、その後スラップ(当時はチョッパー)プレイヤーに配慮してSB-Rでは18mmピッチもラインナップされました。

ストックパーツにあったような気がして探したら、残念ながら16mmではなくて18mmモデル…しかもブラックでしたビックリマーク  残念チーン

 

しかし、あるにはあるんですよね真顔

 

1980年、中学3年の暮れに初ベースとなるGRECOのプレシジョンベースを買ったのですが、これが大き過ぎて練習に困難を覚えた私は、高校進学と同時に当時の新製品であったARIAのミディアムスケールモデルCSB-380を改めて購入し、高校の3年間、散々改造しながら愛用しました。

1993年頃に一度手放してしまったのですが、2010年頃、初めて見る白をヤフオクで見つけて購入。これが現在も手元にあるんです。

あまりにもオーダー主を待たせる訳にもいかないので、とりあえずこのブリッジを外して流用し、またいつか部品取り用を入手すれば良いという考えです。

このブリッジは小ぶりな割には大変質量が大きく、ボディーには半埋め込み式に搭載されています。これを埋め込まずにボディー表面に直付すれば、高さも充分にかせげるという魂胆ですグッ

しかも時代は違えどARIAブランドの純正部品!! 新モデルの部品を使って旧車をアップグレードカスタムするような感じですねキラキラ

【16mmモデルと18mmモデルを並べると、こんなにも違いますハッ

 

ちなみにこのCSB-380という初心者用モデル。最高に弾き易くてサウンドも申し分ないので自分にとっては永遠の相棒だと思っていますが、コンディションの良い物は結構高値がつきます。私はブリッジしか要らないので、そのうち単品の出物かJUNK品のCSBが見つかれば、あらためて自分のベースを再建しようと思います。今の自分は弾くよりも弄る方がメインですしね口笛