ここ東京は今日も午前中は晴れていましたが、やはり午後になると黒雲が広がってきて雷が鳴り、雨だけではなくて雹まで降ってきました
THE PAULの塗装もずっとお預け状態です
という訳で今日も一切出かけることなく、このベースの作業に没頭しています
メイプル材の継ぎ足しを諦めた私は、プランBとして薄板の曲げ加工に切り換えました。かつてヤマハなどがよく使っていたシカモア材の5mm厚の板を使い、ヘッドの厚みより2mmほど多めにカットします。
これを10分ほど煮込んで軟らかくなったところで曲げ加工を施し、タイトボンドでヘッド両脇に固定した状態でクランプをかけます。
この状態で丸1日おいてからクランプを外し、天日干しで乾燥させます。
タイトボンドの接着力は充分に強力ですが、曲げ加工であることを考えると将来に一抹の不安が残ります。そういう場合は長期的な視野に立って不安の種を摘んでおきましょう
方法は、片側に3箇所ずつ5mm径の穴を開け、ダボを打ち込んでおきます。
【クランプ跡は塗装前に研磨します】
これは、折れたネックをリペアする場合などに強度を確保するため、他の材を挿し込んで補強する「ダボ継ぎ」という手法です。
私の場合は打ち込むだけではなく、カットしたダボの切り口付近に低粘度の瞬間接着剤を浸透させてガチガチに固めておきます。
ここまでやっておけば、将来継ぎ耳が浮いてくるという心配はいらないでしょう
最後に、継ぎ足した材の先端部分を整形してヘッド外周の形状を整えておきます。
ヘッド表面に化粧版を貼ろうかとも思いましたが、今回はGIBSON系なのでヘッド表面は黒く、ネック本体もボディーと同色で塗装するので、これらの加工跡は全て見えなくなります。
明日はいよいよペグの取りつけに入ります