引き合いの多い50年代風テレを取り急ぎ1本作ってみました
ベースはLegendの初期物です。
中国生産の安ブランドギターは、多くの場合途中で生産委託工場が変更されているようですが、私が思うにこの古いLegend、1997年製ですが、PhotogenicやSELDERと同じ工場で作られていますね
木部は各部の仕上げが驚くほど似通ってます。・・・というか同じです
ブリッジがオールドスタイルで裏通しなのはさすがにARIAのこだわりでしょうけど。そのおかげで若干価格は高かったはずです。
まずはボディー単体の重量を計ってみましょう
2430gというのは結構重いです
アイロンで加熱してスクレーパーを入れると、下から水色が出てきました
FENDER系のヴィンテージカラーではなく、文字通り鮮やかな水色です
なんで、ありきたりな黒にしちゃったんでしょうね
その水色も剝がすと下から木目が現れますが、これが厄介なシーラー層です
木目がクッキリとは見えず、ボヤけているのが分かりますね。分厚いシーラー層のせいです。
この段階でも重量を計ってみましょう
2280gということで、150gも減量できました
これで剥がし作業完了なら、こんな楽なことはありません。このあと数倍の時間と大量のサンドペーパーを消費することで木地に戻ります。
木地に戻り、木目がはっきり見えるようになりました。さらにこのボディー、6弦ホーン部分のえぐれが浅く、とても不細工な平面形をしていたので、削りこんでテレらしい姿にリシェイプしておきました
【この部分の深さが半分くらいしかありませんでした】
うっかり先に生地着色をしてしまいましたが、この段階での重量は・・・
2155gと、さらに125gの減量ができています。
よく見るとこのボディー、2:1ほどで合わされた2ピース材なんですね
ザグリの形状も、コード溝やネックポケット中央の切り欠きに至るまで、まんまFENDERと同じにしてあるところは好感が持てます
次回はもう完成です