リフィニッシュだけではなく、木加工や電装系なども含めて大がかりなカスタマイズを施す私ですが、どれだけ沢山こなしても、いつも順調に作業が進む訳ではありません。今もかつてない困難に直面していますチュー

 

それは、昨年末から作業を開始したオーダー品の「ロビーロバートソン」ですが、現物とは異なる変則的な4PUシステムによるアッセンブリーは1日で完成し、その後50年代風のスモールヘッドネックも早々に仕上げましたグッ

【基本はSSSですが、センターTONEのPULLでリアに隣接した追加のシングルコイル(逆磁極)が起動し、SSHに変身します】

 

 【50年代風にはテレ同様の丸ボタン型ストリングガイド】

【クルーソンスタイルに換装:今回はコンバージョンブッシュは不要でした】

 

ところが、このモデルを最も特徴づけている赤銅色にメッキされたボディーがどうにも上手く行きませんチーン

【リアとセンターの間の仕切りをカットし、リアのツインPUに対応します】

 

FENDERカスタムショップのトリビュートモデルは、ボディー材に特殊処理を施した上で鍍金溶液に浸して製作されているようで、それが1980000円という高価格にも反映されているのでしょう。むろんそんな特殊施設を使えない私はコレひらめき電球

市販のメッキ調塗料(銅色)を使うことになるのですが、これが想像以上の難物で、すでに塗り直しが4回目に達していますゲッソリ

問題は、平面部分はいいとして、エッジ部分にうまく塗料がのらないことです。おそらく水平に置いた平坦なものには大丈夫だと思いますが、ストラトのボディーのような複雑な曲面で構成された立体構造の物だとなかなか均一に塗れないのですアセアセ

原因はおそらく塗料の性質にあるのでしょう。要はクリアラッカーの中に金属粉を混ぜてあるのですが、それを吹きつけた際、液体の中で比重の重い金属粉が重力で下方に沈むので、エッジ部分にはそれがなかなか残らず、クリアだけしかのらないということのようです。

それで角を塗る時には、その部分を逆さまにして下から吹きつけてやると、やや残るようになりました。また、普通の塗装の感覚で吹きつけると液体の中で金属粉が自由に動き回る時間が長くなるので、一回の噴射時間は1秒以下です!!

    【サイド部分はやり直しのくり返しですショック】  

普通のカラーでも美しく仕上げるには一度に厚塗りをせず、薄塗りを繰り返す必要がありますが、これをもっと極端にし、1秒以下を何十回、何百回と繰り返さないといけません。これを経験から学ぶのにかなりの時間を要しましたチュー

 

 

まだ解決できていない問題もあります。それはトップコートの問題ですパーメッキ調塗料はメタリックカラーと同じで、そのままだと外気の影響を受けてすぐにくすんだり、手に金属粉が付着したりするので表面をクリアで保護する必要があるのですが、サンプルを使って実験をしてみると、クリアを吹いた途端に色味が変化してしまうのですポーン 

難問ですが、実験を繰り返して必ずや抜け道を見出します真顔