東京⇔福岡間1200kmを30時間ほどかけて移動し、実家に到着しました。今はバイパスの整備が進んでいるので名古屋や大阪といった大都市圏以外は高速ではなく下を使って移動しています。それだけ節約してもガソリンがまた高くなりましたね
こちらにいる間は製作日記は書けないので、他のネタでしのぎます。また猫活動のブログも連投しないといけないので、やや過疎りますことご了承ください
実家には、ストラト1・テレ2・ジャガー1・ジャズベ1の計5個のボディーを持ちこみました。頑張って全部の塗装剥ぎが完了すれば、年明けの作業もはかどります
しかし今日の地元は初雪が観測され、これだけ南下して来たというのに、逆に仙台や新潟に行ったかのような寒さでした。これだと何時間も屋外でのペーパーがけ作業はちょっと無理かもです
さて今日は、久しぶりの「自作ツール」カテゴリーに投稿です
ブログの最初の方で一度記事にすると予告していながらずっと忘れて気になってました
物は「スタッドボルトプーラー」です
GIBSON系のブリッジは細いネジ棒を直接ボディーに打ち込んだ仕様ですが、近年の中国製は全て太いアンカーボルト方式になっています。現在の目から見れば、ボディー材と金属パーツの接触面積が広い分、振動伝達に有利なように思えますが、実際はどうなんでしょうね
少なくとも強度はこちらが優れていると言えますが・・・
この金属製のスタッドボルトは強い力でボディー材に打ちこまれており、抜くことは容易ではありません。もっともこれを抜く必要に迫られるという事態も普通は生じません。修理や交換が必要になるとしても、それは上に乗っているブリッジ部分だけでしょう。
何十年もたってギター本体が使えなくなり、パーツだけ生かそうという場合には、ボディーを破壊すればいいだけです。
しかし・・・この作業を年に何十本も必要とする私のような人間がここにいます
なので需要がなくて存在しないツールは、それを必要とする自分で製作するしかないんです
それが「スタッドボルトプーラー」です
使い方は簡単! ねじ込んで回すだけです
このボルトは底が貫通しているので、ねじ込んでいくとボディーの底を突き、さらに回すとボルトがせり出してくるという単純な理屈です
これを使えばボディーには何ら力を加えることもなく、傷つけることもなく10秒で抜き取ることができます。一番最初の画像にあるように、6mmと8mmの2種類を用意しておけば、全ての安ブランドギターに対応できます
安ブランドはこのブリッジの位置が拙いことが多く、リアピックアップと平行に取りつけられていてオクターブが合わなかったり、センターずれの原因になっていたりすることがあります
私の場合、これらの修正作業に加えて「なんちゃってジェフベック:オックスブラッド」のような改造や、ブリッジ本体をABR-1からテレブリッジにする等の大改造も多いので、こういうツールがあれば作業時間の短縮に直結するんですよ
おまけに私は90%以上はリフィニッシュもしますしね
特許などは取っておりませんので、私のような素人ビルダー・改造派の方はどうぞ複製してください。ホームセンターで売っているネジ棒を15cmほどにカットし、端っこの方に鉄鋼ドリルで3mmほどの横穴を開け、そこに3mmのピアノ線(あるいはステンレス棒)を短く切って通すだけです