さすがに年末は忙しくて日に30分も作業できない日々ですが、むしろそういう時にこそPGMの作業を進めるのに適しています 細々(ほそぼそじゃなくてこまごま)とした修正作業が多いんですよ
ストラトやテレの作業とはやってることが根本的に違うんです
まずはこの画像を見てください。
元々ピックガードを装備した通常のRGモデルをベースに使ったので、今回のようにピックガードレスに仕様変更すると、つば出し部分の下に5mm近い隙間が開くことになります。これだと見た目が悪いし、弦高が高くなったような錯覚を起こします。そこでネックポケットを2.5mmほど掘り下げ、弦とボディーの間の距離をつめます。この作業は以前に記事にした事もありますが、ストラトやテレでも実施する場合もあります。また中国製の場合には、雑に仕上げられたジョイント部を修正するのにも有効です。
【まずはノミでおおまかに彫り込みます】
【ネックポケットサンダーで綺麗にならします】
【防湿のために塗装を施します】
この時期のIBANEZは韓国製なのか、(近過ぎてピントが合っていませんが)外したペグを見てみると「JINHO」の刻印があります。韓国の「GOTOH」ともいうべきパーツブランドで、見た目はツマミ部分のデザインを含めてGOTOHとそっくりです
韓国製としては「SILVER CADET」というブランドでRGモドキを出していたので、日本製RGもコストダウンのためにパーツだけ韓国製を調達していたのかもしれません。よく分わかりません
とにかく大変な苦労をしてカスタム中のギターなので、少しでも商品価値を高めるために本物のGOTOHに換装します
ピックアップもGOTOH製に交換したしね
取り付けるだけで済むと思ったのですが、ネジ穴の位置が微妙に違い、一度埋めてから開け直す羽目になりました こういうことでもいちいち30~40分は時間を取られるんです
次は若干センターずれを起こしていたブリッジの位置を修正します。
ついでにピックアップ(エスカッション)の位置決めも併せて実施します。
さて次は、「もうピックアップを取りつけよう」と思いましたが、エスカッションリングの高さが斜めになっているのが、どーしても気になります
これが元ついていたギターはJACKSONで、同じフラットトップのギターなのに、フロントにもリアにも平気でこういうパーツが使ってあります。GIBSON系のようにネックに仕込み角がつけてある訳じゃないんだから平たんでいいんですよ
・・・ということで、ここも修正します。
×3個です
前回のタップ線を取り出す作業もそうでしたが、ルーターやらボール盤やらサンダーやら、電動工具を持ち出すような大掛かりな作業ではありませんが、こういった細々とした手作業を繰り返しながら完成に向けて鋭意努力しております