前回の記事がいつだったかすっかり忘れました
一応諦めずに牛歩でやってます
前回、セレクターをFホールの中央に持ってくると、コントロールキャビティーの範囲から出てしまうという問題にぶち当たった訳ですが、なんとかギリギリでキャビティーを拡張せずに設置することができました
元のセレクターの位置と比べると、その位置はむろん、取り付け角度自体も大きく変更されてしまうことが分かります。これでバックパネルは同じものがそのまま使えます
次にピックアップの改造です。片方のコイルをキャンセルしてシングルコイルPUとして使用するセンターPUだけではなく、フロントとリアに搭載するピックアップにも同じ改造を施します。
セレクターがハーフトーンのポジションでは、フロントとリアを自動的にコイルタップするのでこの改造は必須です
【手順 ①】
まずはピックアップをエスカッションから外し、周囲に巻いてある布テープを剥がします。シングルコイルPUはこの布テープで直接コイルを保護しているので、髪の毛より細いワイヤーを切らないように慎重に剥がす必要がありますが、ハムバッカーの場合はそれぞれをコイルを別のテープで保護しているのであまり神経質になる必要はありません。2つのコイルの間の隙間からハサミを入れて一気に剥がしても大丈夫です。
【手順 ②】
裏返してベースプレートにある4つのネジを外します。本当はコードが出ている方の2つだけでも構いません。このネジは、2つのボビンをベースプレートに固定するためのもので、これを抜くことでボビンがベースプレートから離れます。
ボビンが片方外れれば、間に押しこんであるボビン同士をつないでいるタップ線が出てきます。
タップ線はチューブを被せて絶縁してあるのですぐにそれと分かります。
拡大写真
【手順 ③】
この絶縁チューブを外したら、このタップ線に新たに15cmほどのコードを半田づけし、再び熱収縮チューブで絶縁しておきます。
この白い線がつけ足したコード。「コイルタップ」とは、このタップ線をアースに落とすことを言うのです そうするとCOLD側のボビンだけがキャンセルされるからね
【手順 ④】
このコードも本来のコードと同じようにベースプレートの穴から出して、再度ボビンをネジ止めして組み立てます。
さらに両方のコードを一緒に径の太い熱収縮チューブでまとめておきます。
【手順 ⑤】
組み立て終えたら、新しい布テープでボビン全体をグルグル巻きにして保護しておきます。
この作業を3回繰り返して全ての準備が完了です
手がロウだらけになりました
ちなみに裏返してキャビティー内で配線作業をする際、区別しやすいようにフロントとリアのタップ線には赤いコードを使用しています。
このピックアップ、よく見るとGOTOH製なんですね