私は自分のカスタム品をヤフオクに出品する際、ベースに使った楽器のブランドを必ず公表しています。GRECO、TOKAI、FERNANDES、ARIAといった往年の国産ブランドに限らず、MAVIS、PHOTOGENIC、LEGEND、BASKERS、JUNO、BACCHUS、SAMICK等々…安物の中国製・韓国製の場合でも同じです
中古品やジャンク品の場合にはブランド名が削られていたり「手描きFENDER」だったりすることが少なくありませんが、それでも300~400本は扱ってきた経験から、細部の仕様から推定できる場合には「NOブランド」などとお茶を濁すことなく自分の見解を公表するようにしています。
しかし今回のテレキャスターはボディー単体で購入したことや、見たことのないザグリ形状から確かなことは言えません 材の種類も分かりませんが、いつも通り木地に戻した状態の画像を【ヤフーBOX】に入れているので参考になさってください。ボディーエンド側から見ると明確な3ピース材で、弦裏通し用のブッシュはきれいに一列に並んでおり、ネックポケットの加工も精密です。コントロール部は1vol・1スイッチで裏仕込みなのでTEJタイプだったと思われます。最初の印象では「TARGET」のように思いましたが、TARGETはFERNANDESと同じ機械で切削されているのでザグリの形状が異なります。今回はお手上げで「不明」とさせてください
これに手持ちのネックを組み合わせてコンポーネントしました。ナットは牛骨で作り直し、GOTOHペグを搭載。
【リナットは、必ず弦を張った状態で行います】
電装は久しぶりのフロントP-90改造です
【新たなザグリにピッタリ収まりました】
元色はマットブラックでしたが、木地まで剥がしてからオールラッカーリフィニッシュしています。
【水研ぎ後なので艶が落とされています】
メタリックブルーであれば何でも「レイク・プラシッド・ブルー」と呼ばれることがありますが、実際のオールドのレイク・プラシッド・ブルーは、焼けたトップコートの影響でもっと深みのある暗い色味をしています。これを再現するため、普段使用されるような発色を良くするためにホワイトのアンダーコートではなく、一度ダークブルーメタリックを吹き、その上にカラーコートとトップコートを吹いています
【ジョイント部は高い精度で仕上げでいます】
これにべっ甲ガードとゴールドのハードウェアーを組み合わせ、ゴージャスで渋いルックスに仕上げました。P-90ピックアップについては探してもゴールドカバーがなかったため、メッキ調塗料でゴールドにしました。
最初はハードレリック仕様にするつもりでしたが、テレ本のどの写真を見ても、メタリック系は塗膜が厚いので概して塗装の状態が良く、ハゲハゲの個体が見あたりません なのでレリック加工は少し削ったところでやめてしまいました
サーキットはキャパシターを交換して再配線を施し、テレに特有の0.001μFコンデンサーを付け足しただけで構成はノーマルです。シリーズ接続を付加しなくてもフロントのP-90は充分に太い音を出してくれます
【その他の公開画像】
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