かなりご無沙汰している表題の「PGMプロト」ですが、深く考えることなく軽い気もちで始めたものの、次から次へと不測の事態が発生して作業は難航しています![]()
大きな原因は、普段扱っているストラトやテレ、レスポールのようなFENDER系やGIBSON系のトラッドモデルではなく、IBANEZをベースとしながらもアーティストの要求を採り入れた1点ものだったことです
全てがスペシャルなんです![]()
トラッドモデルであれば、もう充分すぎるほど作業経験がありますし、回路図など見ることもなく配線作業をすることができますが、今回は壁にブチ当たっては他のギターの作業に移るというような事を繰り返しています![]()
もっとも、ブログへの投稿が滞っているのは作業をサボっている訳ではなく、実は天気の安定しない時期に同時並行で始めたプロジェクトが計9本にもおよび(2本はすでに出品中)、現在でも6本が作業中の状態にあります![]()
内訳はPGMの他、目下ストラトが1本とテレが4本です。そのうち全てについて記事にするのでブログにも連投することになります![]()
今日はそれらの「壁」について少し記事にしてみます![]()
ポールギルバートモデルの象徴であるFホールステッカーはヤフオクで500円で出品されている物ですが、これを左右対称に正確な位置に貼るのは結構難しい作業です。
それをクリアしたらボリュームノブの位置に穴を開けますが、前回記事にしたように、まず表側に2.5mmの小径の穴を開け、それをボール盤で裏側まで貫通させます。
そして次に使うのがコレ![]()
35mmのボアビットですが、この先端が暴れないために穴は小径にしておくのです。
ここを大きく開けてしまうととんでもないことになります![]()
この穴は途中でジャック穴と合流することになりますが、その時も慎重にドリルを進めないとビットが横に流れていくので気をつけてください![]()
問題はこの次です![]()
Fホールの中央付近に5ポジションセレクター用の穴を開けますが、この右側のネジ穴はギリギリキャビティー内なのですが、左側のネジ穴はキャビティーから外れていて、分厚いボディーの上なんです
したがって、ボディー裏側のキャビティーを削ってスイッチが収まるように加工しなければなりません![]()
また他にも問題に気づいてしまいました。
この3PUシステムは、実は3ハムではありません
センターPUは片方のコイルがキャンセルされており、HSHになっているんですね~
そう、他のHSHのPGMと同じように・・・というかスティーブ・ヴァイもそうですが、RGモデル全般に施されている「オートマチック・デュオ・サウンドシステム」に配線されているんです![]()
5ポジションセレクターのハーフトーンのポジションではフロントとリアが自動的にタップされ、ハムバッカーとシングルコイルのミックスではなく、ストラトのようなシングル同士のハーフトーンになるという配線です。この配線自体はなんら難しいものではないのですが・・・
私がこのモデルのためにわざわざギターごと購入したJACKSONのこの青いピックアップ![]()
コードの先を見ていただければ分かるように2芯タイプです。HOTとCOLDだけでタップ線が出ていません![]()
ということで、このハムバッカーもシングルコイルとして使うには一度分解して自分でタップ線を取り出す改造を施す必要があります。この作業も含めて次回のPGMの記事はまた後回しになります![]()










