さて、先回の続きでTEJ片付きましたのでいきなりですが、完成品のお披露目です
今回のTEJには、私がテレに対してよくやるフロントハム改造やP-90への換装は施しませんでした。元はカバードタイプのシングルコイルが2基だったものを、若干出力の高いストラト用のフェライトマグネット仕様のピックアップにしただけです。ただしミックスポジションでハムキャンセル機能を持たせるため、フロントとリアで逆磁極の物を搭載しています
見ての通り、2つのノブの間にミニスイッチを装備しているので、通常ならば1ボリューム1トーンにピックアップセレクターの組み合わせと思われるかもしれませんが、実は違います
せっかくのオリジナルカスタムなので、普通のテレキャスターには出せない音を目指しました
実は2つのノブはフロントPUボリュームとリアPUボリュームでトーンコントロールはありません。そして真ん中のミニスイッチは、2つのピックアップのパラレルとシリーズの接続切り換えスイッチになっています。
PUセレクターがないのでピックアップの切りかえは瞬時にはできませんが、そのかわり2つのボリュームはレスポールと違って互いに干渉しないように配線しているので自由な割合でミックスできます。ジャズベースの配線と同じです。リアの音に若干フロントのニュアンスを加えたり、またその逆も可能です。そしてミニスイッチをシリーズ接続に切りかえると2つのピックアップはハムバッキング接続となって出力が倍増します
最初の構想では、平行して作業していたJACKSONと同じようにハードレリック仕様にするつもりでしたが、コンコルドヘッドで同じ雰囲気になってしまうので、こちらはレリック加工を施すのをやめました
24Fバウンドネックとバウンドボディーを持つモダンなTEJをベースとしながらも、ヴィンテージイエローに塗ってブラックガードとコントロールプレートを追加装備し、トラッドな雰囲気をも併せ持つ唯一無二のギターに仕上がっています