SMUGGLER’Sテレが完成しました
私は作業に没頭してしまうと写真を撮るのをすっかり忘れ、気づいた時には完成間近をいうことが少なくありません
特に今回は電装系をノーマルのままにすることにしたので、塗装が終われば組み上げるだけでした。
唯一のアレンジは、フロントピックアップをオリジナルと異なるピックガードマウントにしたことです。中国製ギターは元々そうなっている物が多いのですが、FENDERのオリジナルはボディーにダイレクトマウントされており、PUの高さ調節にはピックガードを外す必要があります。
このMAVISは元からピックガードマウントでしたが、今回採用した透明ガードは、非常に欠けやすい素材でできており、ピックアップホールの数ミリ横にドリルで3mmの穴を開けようとしたところ、簡単に欠けてしまいました
そこでアロンアルファで破片を戻してより小さい穴を開け直しました。問題はピックアップ側のネジ穴で、これをサイズダウンするのに知恵を絞りました
まずマウントスクリューとしてギター用パーツではなく、ホームセンターで2.5mm×30mmのネジ(6本入りで100円程度)を買ってきました。これはサイズが細いだけではなく、ワッシャーや6角ボルトもついているのです。
安物ギターのピックアップは、ボビンがファイバー紙ではなくプラスチックなので、半田ごてで熱を加えて簡単に溶かすことができます。これでネジ穴の部分に6角ボルトを埋め込みました。
ネジの方はPUキャビティーの深さに合わせて適当な長さにカット、これで問題は全て解決し、透明ピックガードにフロントピックアップを吊り下げることができました。
今回、なぜこんな苦労をしてまでオリジナルとは異なるピックガードマウントにこだわったのか?
70年近いテレキャスターの歴史の中にあって1967年のごく一時期しか生産されなかった「セミソリッドボディー」。それも「軽量化」という本来の意図とは関係なく、その構造から独自のトーンを得ることになり、半世紀後の今日、あらためてその価値が認められることになりました。主目的が「軽量化」であったがゆえ、当時はピックアップのマウント方法に変更が加えられることはなかったわけですが、そのトーンに注目した場合、よりアコースティックな響きが期待できるピックガードへの吊り下げ式に変更することによって「ダブルエフェクト」を狙ったわけです
【公開画像】
テレキャスターとは違ってピックガードにアセンブリー一式を搭載したストラトキャスターのトーンにも、極僅かながらアコースティックな響きが加味されているといわれます。
実際に完成し、大きな期待感を持ってプラグイン
なるほどね~っ!!