③ボディー加工と電装系
実はこのベース、一度はマーカス風の4弦ベースとして完成させた過去があるのですが、その時はアクティブ回路ではなく、2ボリューム・2トーンにミニスイッチは2つのピックアップのシリーズ・パラレル切り替えスイッチというパッシブ仕様でした。
【不思議なことに元の白ガードだとオレンジに見えていましたが
黒ガードにしたとたん、朱色に見えるようになりました】
それを今回再カスタムするに際し、塗装を剥いでナチュラルにリフィニッシュすることにしたのです。期待はしていませんでしたが、残念ながら良い木目ではありませんでした。色をのせようか悩みましたが、マーカス風なのでこの木目のまま行きます。
今回アクティブ化するに当たって、バッテリーとプリアンプのためのスペースを追加で切削作業しました。昔のベースマガジン(切り抜きなので何年の何月号か分からずすみません)にマーカス本人のパネルを開けた画像が載っています
1980年頃にロジャー・サドウスキーが提案をして彼自身が改造を施したとのことですが、キャビティー加工はドリルとノミでやったようにガタガタ・・・パネルで隠れる部分はどうでもいいと言わんばかりの雑な仕事です
いくらなんでも高校生の頃の私だってもう少しきれいに仕上げていたと思いますが、とにかく今回私はルーターで最小限の形状にザグりました。
搭載したプリアンプは、SQUIER等のエントリーモデルに搭載されているようなブースト方向だけに機能するものではなく、センタークリックPOTを使ったブースト・カット双方向に効くアクティブイコライザーになっています
TREBLEがブースト+9db・カット-9db、BASSはブースト+12db・カット-12dbに設定してあります。なお、本当のマーカスモデルは2ボリューム+2バンドイコライザーで、ミニスイッチはプリアンプのON-OFFスイッチとのことですが、マーカス自身はインタビューで常に入れっ放しだと言っています。私自身は、やはりイコライザーとは別にトーンコントロールが欲しいと思っているので、2つのツマミはマスターボリューム+マスタートーンにしました。その代わり、ミニスイッチは3ポジションのピックアップセレクターにしました。
プリアンプの電源は、エフェクターのようにジャックにプラグインすることで自動的にONになります。なのでスタジオ等で休憩時間には、ベース本体からプラグを抜くのを忘れないようご注意ください
次回はいよいよ全体像が明らかになります。