①序論
初級編が終わったので、次は中級編を後回しにして上級編に行こうと思います
ブログもスタートしたばかりで読者も少ないので、集客のために少し刺激的な企画をブチ上げないといけません(笑)
ということで、今度はPHOTOGENIC製のジャズベースを5弦ベースに改造してみようと思います
実際には「上級」というほども難しくはないんですけどね。それよりもこんな企画をプロの工房に依頼しても、「ムリです」と門前払いの可能性の方が高いです。そういう意味では「上級編」ではなく「番外編」ということにしておきましょう
フォトジェニックの中でも筆記体ロゴの初期の製品には、メイプルネック&ブロックポジションマーカーという70年代スタイルの物が出回っていたのですが、この頃の物は現在のようなツバ出し20フレットという変なネック長ではなく、FENDERオリジナルと同じ(ツバなし)20フレットで、私はこれを2017年5月21日にヤフオクで競ることもなく4800円で落札しました
【あざやかなオレンジ色をしていました】
さて、なにゆえPHOTOGENICなのか
「どうせ苦労するならもっとちゃんとしたブランドをベースに使えばいいのに」という声が聞こえてきそうですが・・・
どうしてもPHOTOGENICでないとダメな理由があるのです
まず一つ目
レオ・フェンダーは、GIBSON等の3:3(ベースは2:2)という伝統的なペグ配置がナット部分で弦に角度がつくのに対し、ブリッジからストリングポストまで(正面から見て)一直線になるという秀逸なヘッドデザインを設計しました。ところがアジア製の安物では、ペグ穴の位置がずれているために、ペグのポストがナットの溝から若干外(4弦側)寄りになっている物をよく見かけます。ここが狙い目なのです!(画像なくてすみません)
いわば「欠陥品」とも言えるこの製品の特徴を生かし、ロゴの位置に左用ペグ1個を配して5弦ベースにすることで、3弦(本来の2弦)がほぼネックの中央を通り、1弦と5弦はほぼ同じ角度で放射状にバランスよく広がるのです。その完成した様は、まるで最初からこのように作られていたのではないかと思えるほどです
次に2つ目
通常ジャズベースというと、ナット幅38mmのスリムネックが、ピックアップレイアウト以上にプレベとの大きな違いだとされています。ところが、ここがまた安物中国製の素晴らしいところで、実測値40.8mmもあります。厚みもあって強度が高く、ヒョロヒョロネックではありません。プレベの42mmほどではないにしても、38mmに5本のベース弦を押し込むことは不可能なので、これもまたPHOTOGENICでなければならない大きな理由です。
中国製のギター・ベースをゴミ呼ばわりする人もいますが、職人は与えられた素材に優れた点を見出し、その可能性を最大限に引き出します(笑)
次回はいよいよ作業に入ります
(記事は小出しですが実際にはほぼ完成してます)
ニャに~