ようやく完成
6月に入ってから、なんだかんだで3週間かかりましたが、とりあえず3本の完成品を見てみましょう。他にもベース2本を一緒に作業していましたが・・・
まずは①番:PHOTOGENIC製、ワインメタリックでバインディングの入った美しいテレキャスター。
ナチュラル&べっ甲ガードにMAXON製のGOLDカバーハムバッカー。ペグもゴールドパーツ。マット仕上げなので一見無塗装に見えますが極薄くラッカーが吹いてあり、肘の当たる部分と裏のバックル付近は一部塗装を落としてあります。ネック裏側はオイルフィニッシュです。ブリッジも3ウェイに交換しました。
次の②番もPHOTOGENIC製で元色はサンバーストのテレキャスター。
こちらは5点止めブラックガード換装した上でブラックボビンのオープンハムバッカーに変更。ネックには、ほぼ全体にわたって細かいバーズアイが入っています。こちらもネック裏側はオイルフィニッシュです。ナットが割れた状態のジャンク品でしたが、おかげで安っぽいプラスチックナットを牛骨で作りなおしました。電装品一式は前オーナーによってグレーアップされていた物をメンテナンスの上再利用しています。激しいレリック加工は施しておらず、ナチュラルエイジド程度に抑えてあります。
③番はLEGENDのキャンディーレッドのテレキャスター。
これはPHOTOGENIC製よりよっぽど丁寧に組まれており、木工部分を修正する必要はほとんどないので、その分カスタマイズに時間をかけました。
ピックガードレスの焼けたブロンドカラーをイメージし、さらにレリック加工。フロントはディストーションタイプの高出力ハムバッカーにコイルタップスイッチを装備。よりカスタム感を出すためにスイッチPOTを用いず、あえてボリュームとトーンの間にミニスイッチを設けています。ついでにコントロールプレートをリバース配置とし、加えてセレクターを使いにくいレバースイッチからトグルスイッチに変更しました。切り替えやすいように若干斜めに取り付けています。ブリッジは元々バックローディング仕様ですが、ボディー裏のブッシュをオールドのように埋め込み式に変更しました。他イロイロ・・・
日本人職人の細やかな仕事ではなく、アメリカ人リペアマンによって手荒くカスタマイズされたような雰囲気を目指しました
他にも記事にはしていませんが、共通して実施している作業として、全ての配線のやり直し、フィンガーボードの脱脂とクリーニング、フレットもピカピカに研磨し、必要に応じて擦り合わせを実施しています。
3本とも表題通りフロントハム改造を施しましたが、ご覧の通りそれぞれに個性を持たせました。
このあと3本まとめてヤフオクに出品いたします。元はどれも10000円以下で購入した楽器ですが、かかった労力と時間、新たに追加したパーツや塗装などにかかった費用を考慮した価格設定でスタートします。「その程度の価値はある」と思ってくだされば嬉しいです。
まだまだ2階の楽器庫にはカスタムを待つ廉価版テレキャスターが十数本、バラしてある物も入れると20本ほど待機しています
【自作の15本がけギタースタンド】
これ以外にジャズベースも20本以上、プレベが10本ほど、ストラトが10本ほど、その他諸々が30本ほど待機しています 過去の製作品の画像も無数にあるのでブログのネタには事欠かないかと思います。エフェクター類はだいぶ処分しましたが、まだ無数にあります。安物ばかり弄っていると思われると困るので、そのうち愛器の紹介記事も書こうと思います
あ・・・野村のヨッちゃんにはかないませんよ(笑)