作業④【様々な修正作業】の続き

 

昨日は、作業の大変さからかなり愚痴りましたが、中国製の全てがそうだという訳ではありません。LEGENDSQUIERといったブランドが監修している楽器は、中国製といえども、もっと高い精度で組まれていますウインク

 

後日紹介しますが、現在並行して作業を進めているLEGENDのボディーを使って組んでいるテレキャスターは修正部分が少なく、その分大がかりなカスタマイズを施していますレンチ

 

さて、修正作業を続けます。今日は問題の多いネックポケットから。

PHOTOGENICSELDER(多分同じところで作ってると思います)のネックポケットは、塗装がのっかっているだけではなく、ノミによる修正跡で凸凹が激しいです。

 

 

画像にある、角材を三角形に切り出した簡単な道具は私の自作ツールで、これに両面テープでサンドペーパーを貼り付けていて、180番と320番の2種類を用意しています。

 

奥の部分と手前側をノギスで測りながら、できるだけシムを挟まないで適度な傾斜がつくよう調整しながら削っていきます。手前側がおおよそ0.5mmほど薄くなるように削るのがコツです。

 

 

このようにしてネックジョイント部分の精度を上げることで密着度が増し、より効率的な振動伝達が期待できます音譜

 

 

次なる修正部分は、サウンド面ではなく演奏性、さらにはルックスにかかわる部分で、いかにも機械加工後そのままといった感じのネック裏側です。エッジが立っていて段差もありますショック

 

正確にはナットの裏側部分で、ヘッドからローポジションにかけての傾斜をなだらかに切削します。ここでは、曲面用の小型カンナの出番となります。

 

以前はノミとハンマーでやっていました。長いことそれでやっていたのでずいぶん上達して不都合は感じていなかったのですが、最近はプレベのヘッドをOPBスタイルするという、より大がかりな整形をすることが多くなったため購入しました。

ここをきれいに修正するだけで、よりFENDERオリジナルに近づき、グッと高級感がアップしますキラキラ

 

 

次回は、電装系のメンテナンスについて記事にします。