行動改善という動画を作成してYoutubeにアップロードしました。
(1)「行動改善の段階説」(英語版Wikipedia)
Transtheoretical model - Wikipedia
行動改善の過程
「プロチャスカとその同僚は、次のように述べている。『行動改善の試みは、行動改善の段階と適合していれば、より効果的に行うことができる』」
・行動改善の利益が損失よりずっと大きいことを理解すること〇
・行動を改善し、渇望がある時にもそれを維持できることについて自信を持つこと〇
・行動の改善と維持のための戦略
1.行動の改善に対して関心を高める〇
2.自分の感情に注意を向ける
3.新しい前向きの自己像を作る
4.自分の行動が周囲の人に与える影響を認識する
5.社会からの支援があることに気づく
6.行動改善に正面から取り組む
7.支援を与えてくれる人から支援を得る〇
8.依存行動の代わりになる行動を行う
9.正しい行動からの報酬を増やし、誤った行動からの報酬を減らす〇
10.悪い行動を行うきっかけとなる刺激を排除する〇
行動改善療法の効果
・段階説を受け入れて治療を受けた人は、そうでない人と比較して、各種疾患の治療成績が改善する
・ストレス、うつ病、喫煙、肥満などに対して有効である
(2)「行動改善の6つの段階」(Very Well Mind)
The 6 Stages of Behavior Change (verywellmind.com)
「これまでの試みで失敗していたとしても、新しいテクニックを学べば、また状況が変わる」
「プロチャスカらは、禁煙の指導を通じて、行動変容の6段階説を作った」
「行動変容の6段階説によれば、行動の変容は段階的に起きる。ゴールに向かって、小さなステップを多数踏む必要がある。また、再発は不可避で、行動変容の過程の一部分である」
「6段階
・前考慮期‥‥‥否認。問題に気が付いていない‥‥‥‥‥‥‥自分の行動を分析する
・考慮期‥‥‥‥両面価値(アンビバレンス)。葛藤する感情‥‥行動変容の利害得失を明確にする
・準備期‥‥‥‥小さい行動変容による実験。情報収集‥‥‥‥代替行動を準備する。なぜ行動変容するかを明確にする
・実行期‥‥‥‥目標に向けた実行行動‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥周囲の支援を求める
・維持期‥‥‥‥新しい行動の維持。誘惑を避ける‥‥‥‥‥‥自分に報酬を与える
・再発期‥‥‥‥失望。欲求不満。失敗の感覚‥‥‥‥‥‥‥カギとなる刺激をはっきりさせて、それを避ける」
(3)「行動の改善の5段階」(ある医師の投稿)
5 Steps To Changing Any Behavior | Psychology Today(今日の心理学)
「維持期において、気分の良いときには健康行動を行いやすい。しかし気分が落ち込むときには、健康行動を行いにくく、依存行動を行いやすい。行動改善のためには、気分をハッピーにする必要がある」(ポジティブ心理学)
「禁煙について、これまで一度も真剣に考えたことが無い人に、いきなり禁煙の実行を促してもうまく行かない。このような場合、私は次のように聞く。『もし禁煙したら、あなたの人生はどのように良くなるでしょうか』。この質問により、前考慮期から考慮期に進むことができる」
「この行動改善の5段階説は、健康行動に限らず、あらゆる行動に適用できる。自分自身の行動改善にも応用できる。自分の行動が、どの段階にいるかを考えて、次の段階に進むことだけに集中する」
「再使用を失敗と見なさず、永続的な行動改善を達成するための一つの段階と考える」(勝間さんの再アルコール)
「再使用を失敗と見なすと、その予言は自己実現する」
(4)「なぜ行動の改善は困難か。そしてなぜ試み続ければならないか Why behavior change is hard - and why you should keep trying」(ハーバード大学)
Why behavior change is hard - and why you should keep trying - Harvard Health
「健康に関する行動の改善は困難であることが多い。しかし、改善の試みを多く行うほど、改善をきたしやすい」
「永続的な行動改善は、(他人に脅かされて行うのではなく)自分自身に動機づけられて、前向きの考え方によるものであることが多い」
「目標の数を減らし、目標を具体的に限定した方が、行動改善の成功確率は高くなる。具体的な対策を準備するとよい。禁煙中の渇望に対して、コップの水を用意するとか、砂糖抜きのガムをかむとか、深呼吸するとかである」
「行動の改善は、一つの出来事でなく、一連の過程である。行動の改善は、段階を経て行われる。禁煙について、前考慮期にいる人は、具体的な禁煙方法については興味を持っていないであろう。この段階を直線的に進行するのではなく、各段階を行きつ戻りつすることが多い。再喫煙した場合でも、『何が引き金になったか』が分かり、次回に役立つ」
(5)「行動改善の理論」
Behavioural change theories - Wikipedia
「自己効力感とは、困難なことを遂行する自分の能力に対する自己評価である。類似の事項に対する過去の達成状況により形成される。自己効力感が強い人は、行動変容を引き起こしやすく、それを維持しやすい」
(6)「行動改善(公衆衛生)」
Behavior change (public health) - Wikipedia
行動改善の理論
・健康に対する信念のモデル:個人の態度や信念が、その人の健康行動を左右する
・防御へのモチベーションの理論:悪い行動が不健康に結びつくという専門家の説明を受け入れる
・行動変化の段階説:行動変化は、いくつかの段階を経て起きる
・自己コントロール理論:人は資源を持ち、改善すべき理由を理解して、自分自身をコントロールする
・再使用予防モデル:依存性薬物を再使用しそうになる要因を理解して予防する
・行動主義学習理論:ある行動に先行する状況が、その行動を引き起こす要因である
・社会認知理論:行動は、外界(社会)をどのように認識するかによって決まる
・自己決定理論:自分に内在する傾向や周囲からの支援が行動を決定する
・計画された行動の理論:ある行動を行う個人の計画(目的)を明らかにする
(7)「先延ばし屋の頭の中」(TED)(日本語訳あり)
(3) Inside the mind of a master procrastinator | Tim Urban - YouTube
「先延ばし屋の頭の中には、合理的な決断者と快楽を求めるサルがいる。時にパニックモンスターが出現する。先延ばしをしているときには、サルが主導権を取っている。仕事の期限が近付くとパニックモンスターが現れてサルは逃げて、理性的な決断者が主導権を取る。人生は短いが、あなたは何を先延ばししているか」
(8)「行動変容に関する3つの誤った考え」(TED)
「教育によって行動を改善させることが可能である」
「情報が、具体的で、(統計ではなく)人間を通じるもので、(一方的でなく)相互作用的である場合に、情報は伝わりやすい」
「人間は、何かを失うことを恐れる。その予防の情報は、受け入れられやすい」(バイアス)
「少量の飲酒者と、多量飲酒者では、禁酒キャンペーンの情報内容を変えるとよい」(対象者をよく知っておく)(CMもそうしている)
「態度が変わって行動が変わるのではなく、行動が変わってから態度は変わる」(まず行動を少し変えると良い)(まず始めよ)
「人は社会規範を守ろうとする。社会規範を守るように情報提供すると行動の変容が起こりやすい」(多くの人は期限内に税金を納めています)
(9)「あなたの行動改善の葛藤」(TED)
(3) The Battle of Changing Your Behavior | Eric Zimmer | TEDxColumbus - YouTube
行動改善は一つの技術である
1.小さい目標にせよ
2.決断して行動するのではなく、まず小さく行動せよ(野口先生も『まず始めよ』と言っておられました)
3.自分の兵を1点に集中せよ(あれもこれも改善ではなく)
4.他の人の力を借りよ(真似する。協力する)
(10)「行動改善のために、どのように動機づけたら良いかHow to motivate yourself to change your behavior(再掲)(TED)1000万ビュー
https://www.youtube.com/watch?v=xp0O2vi8DX4
「脅かしても効果が無い (fear× 、gain〇)
人は、心地よい情報には何度も接しようとする。
人は、心地悪い情報には接しようとしない。
→ 人の行動を変えようとして怖い情報を与えても、それを避けようとするだけである」
「効果的な説得
・社会的インセンティブ(他の人々は、このようにしている)
・ただちに報酬を与える(素晴らしい)
・進歩をモニターする(こんなに良くなりました)」