情報を集める行為も、依存症になる可能性があります。狩猟採集生活者の生存に役立つような行為は、脳内の報酬回路を活性化させて、依存を引き起こす可能性があります。
当時は情報が多すぎて困るようなことは無かったでしょうから、我々の無意識は、「情報は多いほど良い。コストがかなりかかっても情報を集めるべきだ」と判断している可能性があります。
情報依存症
(1)「情報依存症:情報は、脳に対して、どのような点でスナック菓子やお金や薬物と同じなのか」(ニューロ・サイエンス・ニュース)
「情報と依存:情報を得ることは、依存を引き起こしうる。研究によれば、情報を得ることは、食物やお金獲得や薬物と同じように、ドパミンを産生する報酬回路を活性化させる」
(2)「情報依存症の化学」(サイエンティフィック・アメリカン)
The Chemistry of Information Addiction - Scientific American
「我々の多くは、未来をもっとよく知ることを切望している」
(3)インターネット依存症(Wikipedia英語版)
Internet addiction disorder - Wikipedia
「インターネット依存症は、若い人に多く見られる」
「日本では12歳から15歳までの人の2%に見られる」
「リスク要因
・対人的コミュニケーション技術が未熟な人
・他者とのつながりの少ない人
・うつ病や不安やADHD他動症候群のある人
・その他(教育水準、最初にインターネットを使った時の年齢、SNSの使用、ゲームの利用)」
「治療として、認知行動療法、動機づけ面接、抗うつ剤投与が行われることがある」
(4)依存症とは何か(英国国民健康サービス)
Addiction: what is it? - NHS (www.nhs.uk)
「3人に1人は、何らかの依存症を持つ」
「依存症とは、害があってもやめられない状態のことである」
「通常は、ニコチンやアルコールや薬物やギャンブルなどへの依存を指すが、仕事、インターネット、有機溶剤、買い物などへの依存も含まれる」
「それをやると快感があってハイになり、もっとやりたいと思う。やっているうちは、禁断症状(退薬症状)は現れない。次第に、同じ快感を得るには、もっとやらなければならなくなり、やりたい気持ちをコントロールできなくなる」
「リスク要因は、遺伝、近くに依存症の人がいること、失業、貧困、ストレスなど」
「依存症は治る病気である。どのような依存症に対しても、いろいろな助けがある」
(5)依存(今日の心理学)
「回復への道のりは、決して一直線ではない。再発や再使用は、よくあることである」
(6)依存とは何か(米国政府)
What is an addiction? | Easy Read (drugabuse.gov)
「依存は、どんな人にも起こり得る」
「依存は、人生を乗っ取ることがある」 (酒、人を飲む)
「依存性薬物を摂取すると、最初は気持ちが良くなる。しかしそのうちに効果が減るので量が増える。そして、退薬症状の不快さを避けるために摂取するようになる。さらに、大きな不利益を被っても薬物を摂取するようになる」
「薬物は、脳の働きを変化させることがある」
「脳の働きの変化は、長く続くことがある」
「脳の働きの変化は、その人の行動に問題をもたらすことがある」