(1)「依存症について」という文を書きました。

 

人は、死について正面からは考えていません。無意識下では、不死だと思っています。人は、自分が大病をすると思っていません。これは、予防医学がうまくいかない理由の一つです。古典を読むと、人は死ぬことが分かります。著者は、とうの昔に死んでいます。同時代の人も例外なく死んでいます。

 

ヒトは、依存性物質を求めるようにできています。なかなかやめられません。依存性物質は、脳内の報酬回路にドパミンを分泌させます。化学物質を介在させて行動のコントロールを行っています。我々は、甘いもの、塩辛いもの、脂肪の多いものを求めます。そうであった方が、狩猟採集の時代には生存率が上がったからです。

 

また、我々は、生きて行く上で、簡便化を行います(ヒューリスティック)。いちいち物事の全部を考慮するわけではありません。また、認知には、いろいろなバイアスがあります。バイアスには、それなりの存在理由があります。知覚(情報収集)には限界があります。外界の情報を集めるには、それなりのコストがかかります。生存のための必要最小限になっています。
 

タバコは、全ての人にとっての共通の敵ではありません。タバコ業者にとっては、飯のタネ(効率の良い収入源)です。人は、利己的な遺伝子が乗る乗り物です(ドーキンス)。赤の他人を助けても当人の包括適応度は、あまり上がりません。他人が肺がんで死んでも、当人の包括適応度はあまり下がりません。

 

まず第一に、病気の発生を止める必要があります。病気の発生を止めることができれば、それだけでも病気は減って行きます。まず第一に、新しくタバコを吸い始めることを止めるべきです。逆にタバコ会社の立場なら、まずタバコを吸わせ始めようとするでしょう。青少年にタバコを吸わせようとするでしょう。

 

タバコを充分に値上げして、包装の全体を病気の写真として、販売促進のCMを禁止し、タバコの害を訴えるCMを流せば、新しくタバコを吸い始める人は少なくなるでしょう。学校で、タバコの害や習慣性について、演習を行うことも効果があります。

 

タバコ会社だけが問題なのではありません。タバコ会社の関係者だけが人非人で、その他の人が聖人君子なのではありません。アルコール会社や砂糖産業や小売業の関係者も同じです。利己的遺伝子の下に行動するという点では、全員が同じです。

共有地の悲劇では、個々に利己的な行動をすると、全体が大きな不利益を被ります。

 

対策として、科学的で合理的な対策を行うことが考えられます。世界保健機構WHOの提言を尊重することです。


 

(2)「介護と福祉の勉強会 (その5)認知症」


脳の全般的な働きが低下する

   特に記憶の障害が目立つ

     昔のことは比較的よく憶えている

     今のことを忘れやすい(記銘力↓)

        意味記憶(赤信号の意味は「止まれ」)‥‥比較的よく憶えている

        エピソード記憶(出来事の記憶:昨日の夜に何を食べたか)‥‥忘れやすい

   運動機能は比較的後期まで残る(徘徊)


認知機能を低下させる疾患は多い

 

血管性認知症(20%)

  脳出血や脳梗塞

     病巣が小さいと認知症が目立たないことも多い

     悲しみの中、うつ状態

アルツハイマー型認知症(70%)

  アルツハイマー

  ゆっくり進行する

  物盗られ妄想

  

レビー小体型認知症(5%)

  日本人が提唱(小坂先生)

  レビー小体

  幻視(虫をつぶしている)

  パーキンソン症状(筋肉が硬い、動きが少ない、無表情など)

  

前頭側頭型認知症(1%)

  反社会的行動(万引きする、診察室から勝手に出ていく)


 

   (日本語版Wikipediaより)             (日本語版Wikipediaより)

     アルツハイマー                     レビー小体

   

 

 

(3)「介護と福祉の勉強会 (その6)パーキンソン病」

 

難病の中では患者数が多い(16万人)

高齢者に多い

 

筋肉が硬くなる(固縮)

振戦(ふるえ)

すくみ足(一歩目が出にくい)

小歩症(歩幅がせまい)

歩く向きを変えにくい

歯車現象

鉛管現象

前傾姿勢

無表情

体の動きが少ない

 

脳内のドパミンが減少

進行性(次第に悪化する)

 

治療:レボドバ製剤

   リハビリ

   大股で歩いてもらう

 

薬剤性パーキンソン症候群

 

(Wikipedia英語版にあった図)(前傾姿勢を示している)

 

 

(4)「介護と福祉の勉強会 (その7)キューブラー・ロスの5段階」

 

(5)「ヒトの進化と現代社会」(長谷川真理子先生)を見ました。

 

(6)「未来を創る若者たちへ」(孫氏、山中先生、五神先生、羽生九段)を見ました。