(1)「タバコの経済的な状況 Economic Trends in Tobacco」(米国疾病予防センターC.D.C.)

https://www.cdc.gov/tobacco/data_statistics/fact_sheets/economics/econ_facts/index.htm

「2017年にアメリカ合衆国では2490億本のタバコが売られた。2016年の2580億本から3.5%の減少であった」

「2017年に20本入りの紙巻きタバコの平均的小売価格は、ミズーリ州の4.62ドルからニューヨーク州の10.67ドルまであった」

「2018年にアメリカ合衆国で紙巻きタバコの宣伝・販売促進費用は、84億ドル(1ドル100円なら8400億円)であった」

(これだけ多くのお金がタバコを売るために費やされるのですから、手弁当の禁煙活動はなかなか太刀打ちできません)

 

「アメリカ合衆国で1年間にタバコに関係する医療コストは、3000億ドル(1ドル100円なら30兆円)以上である」

「タバコの価格を10%上げると、タバコの消費は3~5%減少する。特に若い人や低所得者では、値上げに反応して、禁煙の試みを増やす」

 

(2)「タバコの税金を上げること:あなたが知るべきこと Raising taxes on tobacco: what you need to know」(世界保健機構W.H.O.)

https://www.who.int/campaigns/no-tobacco-day/2014/en/

「タバコの税金を上げると、死亡や病気が減る」

「世界では毎年600万人の人がタバコで亡くなっているが、タバコの税金が充分高い国に住んでいるのは世界人口の8%だけである」

 

(3)「タバコ使用の経済学と助力を求める行動 Economics of Tobacco Use and Help-Seeking Behavior」(米国疾病予防センターC.D.C.)

https://www.slideserve.com/elina/economics-of-tobacco-use-and-help-seeking-behavior-powerpoint-ppt-presentation

「最近、連邦政府はタバコ1箱の税金を0.65ドル(1ドル100円なら65円)値上げしたが、これによりタバコの需要は6%減少するはずであり、若い人の喫煙率は18%減少するはずであり、約170万人が禁煙するはずである」

 

1900年から2006年までのたばこの販売量(米国)

 

(4)「喫煙と健康」(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/content/000550455.pdf

(タバコ枠組み条約に関する、WHOによる日本への評価)

「2014年末時点において日本では (モニタリング(M)において最高レベルの達成度に到達しているのみで、受動喫煙防止対策(P)、脱たばこ・メディアキャンペーン(W2)、たばこの広告・販売・後援の禁止(E)の項目において最低レベルだと判定されている」

 

「(日本の)たばこ価格は依然として先進国の中で最も低い」

「わが国では喫煙防止教育の効果を検証した報告は少な(い)」

 

(5)「老いなき世界 Life Span」(シンクレア、梶山訳、2019年)

 

「長寿遺伝子を働かせるには

・運動をする

・ときおり絶食をする

・低タンパク質の食事をする

・高温や低温に体をさらす」

 

著者が長寿目的で服用しておられるのは、NMN、メトホルミン、ビタミンD、その他です。

 

ネットによれば、NMNは、ビタミンB3から作られます。またNMNは、ブロッコリー、トマト、キャベツ、アボカド、枝豆などに少量だけ含まれます。

私は、メトホルミンを糖尿病の方に処方しています。正規品は1錠10円です。1日に2錠(朝1錠、夕1錠)を服用して頂いています。つまり、正規品なら1ヵ月に600円です。ジェネリックなら月に420円です。

ビタミンDは、以前は私も飲んでいました。大塚製薬なら1日1錠7円です。1ヵ月で210円ですが、送料がかかります。私は、魚釣りをして日焼けをしていますので、今は飲んでいません。

 

ときおり絶食しても、低タンパク質の食事をしても、あまりお金はかかりません。老化予防は安上がりです。これで老化が予防され、老化による疾患が予防されるのであれば、多くの医者は他の産業で活躍できることになるでしょう。全体の生産性が向上します。

 

(6)「お金持ちの人と貧しい人の寿命の差が拡大している Disparity in Life Spans of the Rich and the Poor Is Growing」(ニューヨーク・タイムズ、2016年2月12日)

https://www.nytimes.com/2016/02/13/health/disparity-in-life-spans-of-the-rich-and-the-poor-is-growing.html

「お金持ちの人は、平均すると、貧しい人より長生きする。医学や技術や教育が進歩して、寿命がさらに長くなっているが、豊かな人と貧しい人の寿命の差は、急速に拡大している」

「1920年生まれの米国人では、収入が上位10%の者は下位10%の者と比較して寿命が6年長いが、1950年生まれの米国人では、寿命は14年長い。女性では4.7年と13年である」

 

(病気をすると収入は下位に落ち込んでしまいます)