(1)「大きな社会ネットワーク内での喫煙の集団力学 The Collective Dynamics of Smoking in a Large Social Network」(N Engl J Med 2008; 358:2249-2258)
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa0706154
「フラミンガム心臓研究の一部として、12067人に対して、1971年~2003年までの期間に繰り返し調査した。配偶者の片方が禁煙すると、もう一方の配偶者の喫煙率は67%減少した(禁煙した)。同胞が禁煙すると本人の喫煙率は25%減少した。友人が禁煙すると本人の喫煙率は36%減少した。小さい会社で同僚が禁煙すると本人の喫煙率は34%減少した」
(禁煙のやり方が分かるということでしょう。「やればできる」という本人の動機づけになります。禁煙のつらさを理解してもらえます)
(2)「信仰への関与と死亡率:メタ解析による総説 Religious Involvement and Mortality: A Meta-Analytic Review」(Health Psychol 2000; 19(3):211-22)
http://local.psy.miami.edu/faculty/mmccullough/Papers/rel_mort_meta.pdf
「Medlineなどから選んで、計12万5826人を対象とする41の研究をメタ解析したところ、信仰への関与が深い人は、浅い人に比較して、総死亡率が低かった(1:1.29)」
(信じるのは、どの宗教でも良いとのことです)
(3)「宗教、自己規制、自己コントロール:関連、説明、関与 Religion, Self-Regulation, and Self-Control: Associations, Explanations, and Implications 」(Psychol Bull 2009; 135(1):69-93)
http://local.psy.miami.edu/faculty/mmccullough/Papers/Relig_self_control_bulletin.pdf
「信仰を持つ人が、より健康で、より幸福である理由は、宗教が、自己規制や自己コントロールを促進させるからであろう」
(4)「Willpower 意思力の科学」(バウマイスター、渡会訳、2013年)を再度読みました
「意志力はエネルギーであり、使うと消耗する」
「自己コントロール能力の高い人は、実は意志力を使わない人だ」