(1)「悪い習慣をやめる Breaking bad habits」(N.I.H.)
https://newsinhealth.nih.gov/2012/01/breaking-bad-habits
「Baumeisterによれば、自己コントロールは、筋肉のようなものである。意思の力を使って自己コントロールを行うと、筋肉が仕事をしたように疲労する。また自己コントロールを行う能力は、筋肉と同じように鍛えることができる。悪い習慣をやめるための、万人がうまく行く方法は無い。人それぞれである。自分が行なう不健康な習慣に注目し、それをやめるための戦略を練る方法がある。また、悪い習慣に誘惑される自分を客観視する方法がある。また、悪い不健康な習慣を、良い健康的な習慣に置き換える方法がある。悪い習慣をやめるのは難しい。しかしそれは可能である。友人や同僚や家族の助力を得るのが良い」

(2)「進化と依存 Evolution and Addiction」(Nesse、2002年)(再掲)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1046/j.1360-0443.2002.00086.x
「植物は、植物を食べる生物から逃げることができない。それで化学的防御に頼るのである」

(3)「神経興奮性の物質を求めること:進化の病理か、あるいは適応か Psychotropic substance‐seeking: evolutionary pathology or adaptation?」(2002年)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1046/j.1360-0443.2002.00024.x
「植物の防御用の化学物質は、哺乳類の神経伝達物質の構造をまねて、その機能を妨害するように進化してきた」

(4)「生活史理論と危険飲酒 Life‐history theory and risky drinking」(2002年)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1046/j.1360-0443.2002.00020.x
「ハイリスクの飲酒行動は、他の身体的危険行動と同様に、若い男性でよく観察され、環境が不安定な所でよく観察される」

(5)「物質使用障害における自己認識された生存能力と生殖フィットネスの理論 The self‐perceived survival ability and reproductive fitness (SPFit) theory of substance use disorders」(2002年)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1046/j.1360-0443.2002.00021.x
「依存については、報酬センターとか報酬回路とかではなく、生存や生殖への動機づけが重要である」

(近接要因と究極要因です)

 

(6)「身銭を切れ」(タレブ、望月訳、2019年)を再度読みました。

「指標というのはみな操作可能だ」
「科学が多数決で進められるとしたら、(中略)、アインシュタインは報われない趣味に没頭する特許庁職員のまま生涯を終えていただろう」
「社会全体の成長は、経済の成長であれ道徳の成長であれ、ほんの一握りの人々から始まるのだ」