ビタミンD
(1)「ビタミンD摂取の興味深い専門家の研究」(個人のブログ、2015年7月17日)(ハーバード大が以前に作成した文章の訳)
「ビタミンDのサプリメントは結核や季節性インフルエンザのような感染症と戦うため私たちの体の防御機能を助けるかもしれない」
(2)「ビタミンD補充による成人の死亡予防」(コクラン、2014年1月10日)
「ビタミンD3は、独居しているか、または介護施設でケアを受けている高齢者の死亡率を低下させると考えられた。」
(3)「ビタミンDの多彩な効用 がんや感染症にも」(日経サイエンス、2008年1月)
「ビタミンDが,骨形成以外にも多様な役割を演じていることが明らかとなってきたことで,多くの病気の発生状況に説明がつくようになった。ビタミンD濃度の低さが,がんや自己免疫疾患,さらにはインフルエンザなどの感染症と強く相関することや,疾患発生率に季節変動があることなどだ」
(4)「Covid-19に負けるな! ドクター×ドクター対談〜新型コロナウィルスになにが有効か?」
(伊藤明子ドクターは、映画「コンテイジョン」を感染症の教材として使用しておられるそうです。私は、さっそくアマゾン・プライムで見ました。200円でした。映画自体の私の評価は、今一つでした。映画の中のドクターは、栄養や睡眠をあまり摂らずに、発病しました。私は以前に別の映画「アウトブレイク」を見たことがあります)
(5)「ビタミンD 不足・欠乏の判定指針」
「ビタミンDの血中濃度が30ng/ml以下なら不足状態で、20ng/ml以下なら欠乏状態である」
(6)「ビタミンD」(オレゴン州立大学)
https://lpi.oregonstate.edu/jp/mic/ビタミン/ビタミンD
「施設に入っていてビタミンD補給をされていない成人は、ビタミンD欠乏症のリスクが極端に高い(37,38)」
「年配の成人の70-90%にビタミンDの不足/欠乏が蔓延しており、血清25ヒドロキシビタミンD濃度が低い状態を治すことが、認知プロセス、特に実行機能の向上に役立つかもしれない(174)」
(7)「入院患者におけるビタミン D 欠乏症」(NEJMの要旨の邦訳、1998年3月19日)
(8)「ビタミンD」(厚生労働省、日本人の食事摂取基準2020年)
「閉経後女性1470人の血清25(OH)ビタミンD濃度が20ng/ml未満の例は49.6%に見られた」
「50歳以上の女性1211人の血清25(OH)ビタミンD濃度が20ng/ml未満の例は52%に見られた」
「(血清25(OH)ビタミンD濃度が30ng/ml未満の)割合は、男性:72.5%、女性88.0%にも達する」
「アメリカ・カナダの食事摂取基準(2011)においては、ビタミンDの推奨量として、70歳以下に対して15μg/日、71歳以上に対して20μg/日とされており、これに準拠することとした。(中略)。この値から日照により皮膚で産生されると考えられるビタミンDを差し引いた量を、目安量とすることとした」
(9)「ビタミンD生成に必要な日光照射に伴う皮膚への有害性に関する推定評価」
「札幌においては日光照射によるビタミンDの確保は、概して他の地域に比較して困難であることが判る。この場合には食物から、または、補給剤によるビタミンDの摂取が必要になる」
(10)「日本人成人における16日間食事記録法に基づく習慣的な栄養素摂取量の推定:比較のための参照データ Estimation of Habitual Nutrition Intake in Japanese Adults Based on 16-day Dietary Records: Reference Data for the Comparison」
「大阪、沖縄、長野、鳥取の4か所から、健康そうに見える31歳~81歳の男女計242人を集め、4日×4シーズン(計16日)調査し、秤量式食事記録法により習慣的な摂取量を推定した」
(11)「ビタミンD」(ハーバード大学、2020年3月)
「この大がかりなメタ解析によって分かったのは、ビタミンDの血中濃度が低いと新型コロナウイルスを重症化させるリスクを増やすかもしれないということである。新型コロナウイルスは新しい感染症であるので、直接的なエビデンス(証拠)があるわけではないが、ビタミンDの血中濃度が低い状態を避けることは有益であろう。皮膚の色が濃いとか日光に当たることが少ないとか、ビタミンDの血中濃度が低いことが予想される場合は、毎日25μg~50μgのビタミンDのサプリメントを飲むことは、合理的である」
(ビタミンDは、ネットでも入手可能です。大塚製薬のビタミンDは、1錠7円くらいです。1日1錠なら1ヶ月に210円くらいです)
(12)「どのくらいのビタミンDが必要か How much vitamin D do you need? 」(ハーバード大)
「医学研究所IOMは、2011年にビタミンDの推奨量を、70歳までは1日に15μg、70歳以上は1日に20μgに引き上げた」
(13)「ビタミンDの正しい血中濃度はどのくらいか Vitamin D: What's the "right" level?」(ハーバード大)
「ビタミンDの不足と正常の境目を、20ng/mlとする考えもあるが、30ng/mlとする考えもある」