(1)「砂糖依存:進化から変革へ Sugar Addiction: From Evolution to Revolution」
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyt.2018.00545/full
「砂糖に依存性があることについては、強固な証拠がある。物質使用障害の11の基準のうち、次の5つの基準を満たしている。意図した量や期間よりも多くを消費する。渇望がある。不都合が生じても使い続ける。耐性ができる。退薬症状がある」
「進化の観点からは言えば、食物の入手が困難だった原始的な時代には、依存症の反応は、ヒトの生存を可能にした正常な反応であった」
「狩猟採集生活の頃とは異なって、現代では砂糖、食塩、脂肪に富む安価な加工食品が、大量に供給されている」
(2)「依存症への対策の進化 Evolution of Addiction Tutorial」(動画、スクリプト有り)
https://www.sophia.org/tutorials/evolution-of-addiction
(アルコール依存症への対策の歴史が、分かりやすく5分間の動画にまとめられています)
(3)「タバコ産業のニコチン依存に対しての立場の進化 Evolution of the Tobacco Industry Positions on Addiction to Nicotine」(WHO)
http://apps.who.int/tobacco/publications/evolution_tob_ind_pos_add_nicotine/en/index.html
「タバコ会社の一つフィリップ・モーリス社は、タバコに依存性があることを認めている。他社もこれに追随している。タバコ会社の態度が代わったのは、次のことが原因である。
・会社の内部文書が公にされたこと(内部文書には、ニコチン依存について会社が何を知っていたか、いつから知っていたかが書かれている)
・米国におけるいくつかの訴訟で、タバコ会社側が敗訴したこと
・タバコ会社への人々の信頼が無くなったこと
・米国の衛生総監が、タバコのニコチンには依存性があると述べていること
・政府のタバコ規制が強化される見通しであること」
(4)「そうです。バージニア。サンタは、いるのです “Yes, Virginia, There is a Santa Claus”」
https://www.newseum.org/exhibits/online/yes-virginia/
NHKラジオの番組「高校生からの現代英語」(12月12日)の中で伊藤先生がこの文書を紹介しておられました。
サンタは目には見えないかもしれないが、愛や寛大さや献身が実在するのと同様にサンタも実在し、子どもに夢を与え続けるとのことです。
(5)「砂糖は依存性薬物か Is sugar a drug?」(PBS放送、Youtubeの動画、2016年)
https://www.youtube.com/watch?v=VAHWGa_UYLI
PBSは米国の教育放送です。砂糖が脳へ及ぼす悪い影響について概説しています。もちろん、正しい認識です。
(6)「砂糖に依存性がある証拠:間欠的な過剰な砂糖摂取が行動や神経化学へ及ぼす影響 Evidence for sugar addiction: Behavioral and neurochemical effects of intermittent, excessive sugar intake」(Neurosci Biobehav Rev. 2008; 32(1): 20–39.)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2235907/
「砂糖摂取により、脳内でドパミンやオピオイドが放出される。砂糖摂取に対して、量が増えたり、退薬症状が出現したり、必要以上に欲するなどの現象が認められる。ラットは、ある条件の下では、砂糖に依存性を示す」
(少なくとも、ある条件の下では、砂糖は依存性の薬物であるとのことです)
(7)「砂糖産業は、どのようにして砂糖に対する非難を脂肪に振り向けたか How the Sugar Industry Shifted Blame to Fat」(New York Times、2016年)
https://www.nytimes.com/2016/09/13/well/eat/how-the-sugar-industry-shifted-blame-to-fat.html
「最近公開された内部文書によれば、砂糖産業は、1960年代に科学者に金を払って、砂糖と心臓病との関係を無視し代わりに心臓病の原因を飽和脂肪とする論文を多く作成させた」
(現代でも同じ状況が続いていますが、論文の末尾に利益相反を書くようになっています)
(8)「チョコレートの暗い部分 The Dark Side Of Chocolate」(2012年)
https://www.youtube.com/watch?v=7Vfbv6hNeng
(カカオ農園で児童労働が行われているというレポートです。依存性薬物は、貧しい人を依存症にするので、値段が安いことが絶対の条件です。奴隷や子どもに対して、わずかな報酬しか支払われません。同一労働に対して、同一賃金が支払われません。食べるなら、砂糖を含むチョコレートより、ナッツの方がお勧めです)