(1)「アルコール依存を克服する Overcoming alcohol addiction」(Helpguide)(既出)
https://www.helpguide.org/articles/addictions/overcoming-alcohol-addiction.htm
(この文書は良い文書です。この文書の大半の部分を日本語に訳しました。禁酒のためには、どのような手順で何をすれば良いかが分かります。この文書には、寄り添う感じがあります)

 

(2)「依存症」(National Geographic 2017年9月号)
「人間は報酬をとても敏感に感知(する)」(p39)
「報酬系は本能と反射をつかさどる脳領域にあり、食べ物や繁殖相手をめぐる競争が死活問題だった時代には大いに役立ったが、欲求を満たす機会がいくらでもある現代では、私たちを陥れる危険なワナともなる」(p39)

 

(3)「依存症は脳の進化の帰結か Is Addiction the Result of Brain Evolution?」(Psychology Today、2011年)
https://www.psychologytoday.com/us/blog/addicted-brains/201111/is-addiction-the-result-brain-evolution
「我々は、多くの物質や行動について依存症になる」
「依存症とは報酬を求める脳の進化の副産物であると考えられる」

 

(4)「薬物依存症の進化的起源と意義 The evolutionary origins and significance of drug addiction」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1174878/
「・4万年ごろ前に、オーストラリアのアボリジニの人々は、ニコチンを摂取した
・1万3千年ごろ前のチモールの住人は、ビンロウの種子を噛んだ
・7千年ごろ前の西アンデスの住人は、コカの葉からコカインを摂取した
・植民地化される前の南北アメリカの住人は、タバコの葉からニコチンを摂取した」

 

(狩猟採集生活では薬物依存症を持つ人は少ないようです。弱肉強食の世界では淘汰されます)

 

「我々の適応度が上昇する時の気分は良い。我々の適応度が悪化する時の気分は悪い。例えば、恐れ、不安、抑うつを感じる。我々が狩猟採集生活をしていた頃にはこれでうまく行っていた。現代の依存症では、適応度が上昇しないのに、良い気分になる」

 

(5)「進化と依存症 Evolution And Addiction」(ネッセ Nesse 2002年)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1046/j.1360-0443.2002.00086.x
「なぜ植物は毒物を作るのか
植物は逃げることができないので、草食動物などに食べられないために毒物を作る。コーヒー豆をかじったネズミは不眠になるのではなく、重篤になる。タバコの葉をかじったイモムシは死ぬ」

「植物自身の利益になるような別の作用もある
花の蜜は、ハチを引き付けて、その花の花粉を運ばせる。美味しい果物は、動物に食べられて、その植物の種を離れた所へ運ばせる」

 

(このように、依存症を進化の観点から調べることができます)

 

(6)「動物と依存症 Animals and addiction」(searidge Rehab Center )
https://www.searidgedrugrehab.com/article-animals-and-addiction.php
「自然界には動物の薬物依存はあまり無いが、トナカイは、「魔法のキノコ」を探す。タスマニアのワラビーは、医学目的のケシ畑に侵入する。動物に人工的に依存性の薬物を投与すると、依存は極めて速やかに形成される。コカイン中毒のネズミは、コカインと食物を選択させると、常にコカインを選択して飢えて死ぬ。動物は合理的な行動を行うことができない。脳の報酬に従うだけである」

 

(進化の力があるので、長い時間をかければ、結果的に合理的な行動を選択することは可能です)

 

(7)「依存症のオウムがケシの畑を襲う Addicted parrots raid poppy farms」(CNN、2019.3.1)
https://edition.cnn.com/videos/world/2019/03/01/india-parrots-damage-opium-crops-orig-vstan-bdk.cnn
「インドのケシ畑の農家は、アヘン依存症のオウムが彼らのケシ畑を荒らしていると述べている」

 

(8)「砂糖の甘い危険性 The sweet danger of sugar」(ハーバード大学)
https://www.health.harvard.edu/heart-health/the-sweet-danger-of-sugar?
・摂り過ぎの砂糖は、心臓血管病の最大の脅威となる。
・摂り過ぎの砂糖は、高血圧、慢性炎症、肥満をもたらすことがある。
・加えられた砂糖は、甘い飲み物、果汁飲料、甘いヨーグルト、シリアル、クッキー、ケーキ、キャンディー、加工食品(最も多い)に含まれる。
・平均的なアメリカ人は1日に96gの砂糖を摂取する(訳注:平均的な日本人は1日に44gの砂糖を摂取する)。
・1日に36gまでなら摂取してよい。