(1)子どもの発見
以前は、子どもは、ひとりでに大人になると考えられていました。しかし、1900年ごろにオオカミによって育てられた子どもが発見されました。その子どもは、オオカミのような行動をしました。子どもは、教育を受けて人間になるのです。教育の重要性が認識されました。主に、乳幼児健診の時に、母と子の相互作用が研究されました。それで、母子相互作用の重要性が認識されました。当時は、父親は、単にお金を運んでくるだけの存在であると考えられました。
(2)父親の発見
1970年代に、研究者は、父親が不在の家庭で育った子どもの社会的な予後があまり良くないことに気が付きました。離婚や死亡によって父親が不在になると、子どもの学業成績や、成人してからの社会的地位が、低下します。父親も、子どもの教育に大きな貢献をします。欧米諸国は、父親が子どもに十分に関与することを勧めています。オバマ前大統領は、父親に子どもと遊ぶように勧めるテレビCMに出演していました。
(3)老人の発見
老人は、認知症にならなければ、知識と経験を蓄積させて、知恵者になることができます。認知症の予防をしながら、勉強を続ければ良いわけです。青年は、いろいろなことを知りません。知恵者になり得るのは、老人だけです。認知症の予防には、食事と運動が重要です。