次のような文章を読みました。


(1)「薬物依存に対する治療的アプローチ Treatment Approaches for Drug Addiction」(米国国立薬物乱用研究所 National Institute on Drug Abuse)
https://www.drugabuse.gov/publications/drugfacts/treatment-approaches-drug-addiction

「1.依存症は、脳の機能や行動に影響を与える。依存症は複雑な病気であるが、治療可能な病気である。
2.すべての人に効果のある単一の治療法は無い。
3.人々が容易に治療にアクセスできることが必要である。
4.効果的な治療は、患者さんの全てのニーズを考えに入れたものである。単に薬物使用だけを対象とするのではない。
5.患者さんが治療の場に十分に長い時間留まることが、特に重要である。
6.カウンセリングや行動療法は、最もよく行われる治療の内容である。
7.投薬は、しばしば治療の重要な一部分である。とくに行動療法を行うときには重要である。
8.治療計画は、しばしば見直されなければならない。患者さんの変化するニーズに適合するように修正されなければならない。
9.もし患者さんが依存以外の精神的な問題を抱えているのなら、その点についても治療を行わなければならない。
10.体内の薬物を解毒する治療は、治療の最初のステップに過ぎない。
11.治療が効果的であるためには、意識的なものである必要はない。
12.治療中の薬物使用について、継続的にモニターする必要がある。
13.治療プログラムは、患者さんのHIV/AIDS、B型肝炎、C型肝炎、結核、その他の感染症の有無をテストするものである必要がある。また、そうした病気にかかるリスクを減らすための方法を、患者さんに教えるものである必要がある」

(2)「薬物乱用に対する治療の原則 Principles of Drug Addiction Treatment」(Third Edition)(米国国立薬物乱用研究所 National Institute on Drug Abuse)
https://d14rmgtrwzf5a.cloudfront.net/sites/default/files/675-principles-of-drug-addiction-treatment-a-research-based-guide-third-edition.pdf

「薬物依存のある人は、しばしば他の健康問題(例えばうつ病やHIV)、就職問題、法的問題、家族問題、社会問題を抱えており、同時に対処する必要がある。(中略)。精神医学的な投薬(例えば抗うつ剤、抗不安薬、気分調整薬、抗精神病薬)は、治療の成功のために、極めて重要な場合がある」


「チンパンジーが、通常摂取する塩分は、非常に少ない。しかし、もし、塩分を多く含むエサが常習的に与えられると、チンパンジーは食塩に対して依存を示すようになる」(p12)

「体に入る塩分のうち80%は、加工食品によるものであり、食品業者が混入させたものである。食品業者やその支援者は、混入させた不必要に多い塩分を正当化し続けるが、脳卒中や心臓病による予防可能な多数の死亡は、彼らに責任がある」(p215)

(4)「高度加工食品は、依存症的な食べ方をもたらす Highly processed foods linked to addictive eating」(ミシガン大学ニュース University of Michigan News、2015.2.18)
https://news.umich.edu/highly-processed-foods-linked-to-addictive-eating/

「高度加工食品、あるいは加えられた脂肪や精製炭水化物(砂糖や白い小麦粉など)を含む食品は、依存症のような食餌行動の引き金を引く」

「ヒトに対する臨床的研究の観察によれば、食物を薬物と考えた時に、薬物依存症の診断基準を満たすヒトがいる」

(5)「最も依存しやすい18の食品(そして、最も依存しにくい17の食品)The 18 Most Addictive Foods (and the 17 Least Addictive)」(Health Line、2017.9.3)
https://www.healthline.com/nutrition/18-most-addictive-foods

「エール大学食物依存スケールにて食品の依存しやすさを計測した。

依存しやすい食品
1.ピザ----------(4.0)
2.チョコレート--(3.7)
3.ポテトチップ--(3.7)
4.クッキー------(3.7)
5.アイスクリーム(3.6)

依存しにくい食品
1.キューり------(1.5)
2.ニンジン------(1.6)
3.豆------------(1.6)
4.リンゴ--------(1.7)
5.玄米----------(1.7)」

(6)「石井裕」先生を取材した動画 (NHK)
https://www.youtube.com/watch?v=0aRDiG7K0EE
https://www.youtube.com/watch?v=bTorTeLBsCg
(考えてみれば、スマホも音声入力も、「入・出力装置の拡張」です)

(7)「糖はどのようにして脳に影響を及ぼすか How sugar affects the brain」(TEDの動画)
https://www.ted.com/talks/nicole_avena_how_sugar_affects_the_brain
「糖は、他の依存性薬物と同じように、脳のドパミン濃度を上昇させ、依存を引き起こす」

(8)「アトピーは和食で治せ」(永田、平成26年、kindle版)
「昭和30年頃までは、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状は日本にはほとんどなかった」
「毎日の基本の食事を、昭和30年頃をイメージした食事に戻す」

(9)「5つの質問で分かる! あなたの食物依存症の可能性」(Women's Health、2017年)
「糖尿病、高血圧、心臓疾患、その他の健康問題と診断され、先生にこれは食習慣や体重が原因ですよと言われたのに、まだ特定の食べ物をやめられない場合、おそらくあなたは食物依存症(である)」

(10)「加工食品は依存症になりやすい」(大西、日経トレンディ、2015.3.6)
「物質使用障害は、依存(dependence)と乱用(abuse)の行動を引き起こすものを指(す)」
(乱用は、濫用が正字であり、多く使う意味があります)