次のような文章を書きました。
第9章 食事
食事は、メタボ疾患の予防のために極めて重要です。
パレオ・ダイエット
旧石器時代のダイエットです。「パレオ」とは「旧」という意味です。未開の地では、慢性的な疾患がほとんど無いので、慢性的な疾患を予防する目的で、旧石器時代の人々や未開の人々と同じような食事をすることが考えられます。未開の人々や旧石器時代の人々は、例えばイモ、野菜、果物、焼いた肉などを食べており、穀物、牛乳を摂っていません。しかし、旧石器時代の食べ物であっても体に悪いものあります。世界保健機構WHOは、ハチミツを「加えられた砂糖」として分類しています。また近代のものでも良いものがあれば利用すべきです。穀物も、全粒穀物であれば利用可能です。また、旧石器時代の動物の肉は、引き締まっていますが、現代の家畜は運動不足でカロリー過剰で太っています。野生の動物の肉は手に入りません。また、昔の果物と現代の果物は同じではありません。しかし、このダイエットを可能な範囲で実践すれば、現代の西洋社会の平均的な食事をするより、検査成績や予後は改善されます。
旧石器時代のダイエットです。「パレオ」とは「旧」という意味です。未開の地では、慢性的な疾患がほとんど無いので、慢性的な疾患を予防する目的で、旧石器時代の人々や未開の人々と同じような食事をすることが考えられます。未開の人々や旧石器時代の人々は、例えばイモ、野菜、果物、焼いた肉などを食べており、穀物、牛乳を摂っていません。しかし、旧石器時代の食べ物であっても体に悪いものあります。世界保健機構WHOは、ハチミツを「加えられた砂糖」として分類しています。また近代のものでも良いものがあれば利用すべきです。穀物も、全粒穀物であれば利用可能です。また、旧石器時代の動物の肉は、引き締まっていますが、現代の家畜は運動不足でカロリー過剰で太っています。野生の動物の肉は手に入りません。また、昔の果物と現代の果物は同じではありません。しかし、このダイエットを可能な範囲で実践すれば、現代の西洋社会の平均的な食事をするより、検査成績や予後は改善されます。
低糖質食
アトキンス・ダイエットと呼ばれることがあります。ロバート・アトキンス博士は、1972年に低糖質食を提唱されました。低糖質食では、糖質を含む食品を摂取しません。例えば、穀物、果物、牛乳(乳糖を含む)などを摂取しません。糖質は体の構成要素ではなく、エネルギー源です。それなら、体重の減量に際して、糖質を減らすことは、大いに考えられることです。しかし、糖質を大きく減らせば、その分だけ、脂肪や蛋白質の割合が増えます。いずれも体には良くありません。炭水化物が、食事全体のエネルギーの10%以下となるような徹底した低糖質食は、長期予後が良くありません。世界保健機構やアメリカの政府機関は、そうした低糖質食を勧めていません。また、低糖質食を行っているときにアルコールを摂取すると、低血糖が生じて意識消失することがあります。意識消失は、どこで起きても非常に危険です。私は学生時代に、この低糖質食を行ったことがあります。お酒を飲むと、簡単に前後不覚になりました。危なかったと思います。
アトキンス・ダイエットと呼ばれることがあります。ロバート・アトキンス博士は、1972年に低糖質食を提唱されました。低糖質食では、糖質を含む食品を摂取しません。例えば、穀物、果物、牛乳(乳糖を含む)などを摂取しません。糖質は体の構成要素ではなく、エネルギー源です。それなら、体重の減量に際して、糖質を減らすことは、大いに考えられることです。しかし、糖質を大きく減らせば、その分だけ、脂肪や蛋白質の割合が増えます。いずれも体には良くありません。炭水化物が、食事全体のエネルギーの10%以下となるような徹底した低糖質食は、長期予後が良くありません。世界保健機構やアメリカの政府機関は、そうした低糖質食を勧めていません。また、低糖質食を行っているときにアルコールを摂取すると、低血糖が生じて意識消失することがあります。意識消失は、どこで起きても非常に危険です。私は学生時代に、この低糖質食を行ったことがあります。お酒を飲むと、簡単に前後不覚になりました。危なかったと思います。
ダッシュDASHダイエット
ダッシュDASHダイエットは、アメリカ政府が高血圧の人にお勧めするダイエットです。ダッシュダイエットでは、野菜と果物を多く摂ります。中くらいの果物(80グラム)を1日に5個、中くらいの野菜(80グラム)を1日に5個摂ります。また、全粒穀物を普通に摂取し、砂糖の摂取を1日15グラム以下に制限します。塩分摂取については何も述べていませんが、このダイエットを実施すると加工食品の摂取が減るので、食塩摂取量は自然に減ります。
ダッシュDASHダイエットは、アメリカ政府が高血圧の人にお勧めするダイエットです。ダッシュダイエットでは、野菜と果物を多く摂ります。中くらいの果物(80グラム)を1日に5個、中くらいの野菜(80グラム)を1日に5個摂ります。また、全粒穀物を普通に摂取し、砂糖の摂取を1日15グラム以下に制限します。塩分摂取については何も述べていませんが、このダイエットを実施すると加工食品の摂取が減るので、食塩摂取量は自然に減ります。
アメリカ政府のダイエット
またアメリカ政府が一般の人にお勧めするダイエットでは、総摂取量の4分の1を全粒穀物、4分の1を蛋白質が多い食物、4分の1強を野菜、4分の1弱を果物から摂取します。その他に牛乳を1日に1カップ飲みます。
地中海食
地中海食は、野菜、果物、魚、肉、オリーブオイル、ワインなどからなります。栄養関係者が選ぶ良い料理のランキングで1位になることがあります。地中海では、肉の摂取が多くても、心筋梗塞は多くありません。
地中海食は、野菜、果物、魚、肉、オリーブオイル、ワインなどからなります。栄養関係者が選ぶ良い料理のランキングで1位になることがあります。地中海では、肉の摂取が多くても、心筋梗塞は多くありません。
日本食
日本食も優れた食事ランキングの上位にランクされます。日本は世界一長寿の国です。日本食には野菜の煮物などがあります。肉の消費が少なく、魚を多く消費しています。またOECDの中で、砂糖の消費が韓国と並んで最も少ない国です。しかし醤油や味噌など食塩を多く摂取するので、世界一良い食事にはランクされていません。
日本食も優れた食事ランキングの上位にランクされます。日本は世界一長寿の国です。日本食には野菜の煮物などがあります。肉の消費が少なく、魚を多く消費しています。またOECDの中で、砂糖の消費が韓国と並んで最も少ない国です。しかし醤油や味噌など食塩を多く摂取するので、世界一良い食事にはランクされていません。
菜食主義の食事
菜食主義には、いろいろなバリエーションがあります。卵を食べて良いかどうか、牛乳を飲んでもよいか、魚を食べてよいかなどです。日本の精進料理も、最も厳しい菜食主義の一つです。NHKドキュメンタリー「人体」の「腸」によれば、精進料理を食べる禅宗の修行僧では、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎が軽快するとのことです。完全な菜食主義を実践しても、悪い油の天ぷらを多く食べるとか、醤油を多く使うとか、砂糖を多く使うとかすれば、健康は損なわれるでしょう。私は最近2ヶ月間、試しに菜食主義を行っています。私は、砂糖や醤油を使わず、油は、ナッツやアボガドから摂っています。
菜食主義には、いろいろなバリエーションがあります。卵を食べて良いかどうか、牛乳を飲んでもよいか、魚を食べてよいかなどです。日本の精進料理も、最も厳しい菜食主義の一つです。NHKドキュメンタリー「人体」の「腸」によれば、精進料理を食べる禅宗の修行僧では、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎が軽快するとのことです。完全な菜食主義を実践しても、悪い油の天ぷらを多く食べるとか、醤油を多く使うとか、砂糖を多く使うとかすれば、健康は損なわれるでしょう。私は最近2ヶ月間、試しに菜食主義を行っています。私は、砂糖や醤油を使わず、油は、ナッツやアボガドから摂っています。
栄養の必要量
厚生労働省は、栄養摂取基準を公表しています。栄養摂取で重要なのは総カロリーだけではありません。各栄養素の全てが重要です。1つでも欠ける事はできません。ビタミンBも高度に欠乏すれば重症の脚気になり死亡します。ビタミンCも高度に欠乏すれば壊血病で死亡します。鉄が高度に欠乏しても死亡します。すべての栄養素を、必要な分量だけ摂取する必要があります。
未開の人々や、野生の動物は、肥満することはありません。満腹するまで食べたら、そこで止まるからです。必要な栄養素を、必要なだけ摂取します。なぜ現代人は、そうした人々と異なって慢性的な病気に罹患するのでしょうか。必要とするものを摂取せずに、不要とするものを体に溜め込むのでしょうか。
味覚について
味覚は、何を食べているかを分析しています。
味覚に関しては、ヘリングの四面体説があります。甘い、塩辛い、苦い、すっぱいという4つの次元で味を認識しているという説です。この味覚により、食物に含まれるいろいろな栄養素を分別して個々の分量を認識しています。我々生物は、不足しているものを食べたくなります。この仕組みにより、未開の人々には、栄養素の欠乏症の人はほとんど見当たりません。何かを食べたときに甘さを感じるのであれば、果物かイモのような糖質であることを意味します。何かを食べたときに酸っぱさを感じるのであれば、それが腐っている可能性があると分かります。苦さは、植物が草食動物に食べられないために作った毒物(アルカロイド)である可能性があります。苦いものは食べない方が無難です。塩辛さは、食塩を多く含むことを意味します。味覚の感覚細胞は、舌だけでなく、口腔や咽頭や食道にも分布しています。
舌や口腔の触覚や、鼻の嗅覚も味覚と協力します。こうした栄養分析の仕組みは、自然食を食べているうちはうまく働きます。しかし完璧ではありません。もし味覚が完璧であるのなら、脚気(ビタミンB欠乏症)や壊血病(ビタミンC欠乏性)や鉄欠乏性貧血は、起きないことになります。しかし現実にはそれらは起きます。味覚による栄養分析は、未開の地ではうまく機能しますが、無限に高性能であるわけではありません。高性能にするにはそれなりのコストがかかります。
旧石器時代や現代の未開の地では、甘いものをおいしいと判断した方が生存率が上がります。同様に食塩を含むものを美味しいと判断し、アミノ酸を多く含むものを美味しいと判断した方が生存率が上がります。鉄欠乏性貧血の人が、異食症になって、鉄を含むようなものを舐めたりする場合があるので、3大栄養素以外でも、ある程度は栄養分析が可能です。
高分子であるデンプンや蛋白質は味覚器で検出できませんが、比較的に低分子である糖やアミノ酸は味覚器で検出できます。デンプンを食べると、わずかなブドウ糖が検出されてデンプンであるとわかります。また蛋白質を食べると、もともと含まれていたアミノ酸や腐敗や変性により生じたアミノ酸などが、わずかに検出されます。
味付けをすると真の姿が見えなくなります。うどんをツユで食べる代わりに、小麦粉を水で練って小さな魂にして、それを煮てぬるま湯で食べるのであれば、真の姿を捉えてることができます。美味しくありませんが、値段が安く、何を食べているかが正確に分かります。「調味料は、不足しやすい栄養素を含んでいるのではないか」とお考えの方もいるでしょう。醤油5gを体にいれる代わりに、大豆5gを食べればよいのです。大豆の蛋白の代わりに醤油のアミノ酸を入れる理由は、そうすれば全体を蛋白質と思い込ませることができるからです。また、調味料の醤油に多く含まれる食塩は、不足物ではなく過剰物です。
食べ物は冷やすか温めるかすると美味しくなります。各味覚器の温度特性に差があり、冷やすか温めるかすると、正確な測定から逸脱して、自分が不足する食べ物に近づいたと判断されるからです。もちろん、冷やすか温めるかしても、栄養素の内容が改善されるわけではありません。常温で食べるのがお勧めです。
味覚の変化
妊娠初期のつわりの時には、容易に吐き気が生じて嘔吐が起こります。これは、母親の体内に入ってきた有毒物質が胎児に悪影響を及ぼすことを防いでいると考えられます。腐敗によって生じた発がん物質(多くは催奇形性がある)や、植物に含まれる有毒物質などから、胎児を守っています。
しかし、こうした仕組みは、旧石器時代には有効に機能していましたが、現代では有効でない場合もあります。例えば、アルコールには発がん性もあり催奇形性もあります。卵子は、出生時にはすでに卵巣に約500個があって、それが順に排卵されます。妊娠前にアルコールを飲むと、卵子は一時的にアルコール漬けになります。有害物質に最も弱いのは、妊娠前期ですが、それ以前でもDNAに異常は起こり得ます。妊娠する可能性のある期間は、アルコールを摂取しないのがお勧めです。また水銀に対しても、妊娠初期だけ注意すれば良いわけではありません。旧石器時代には存在しなかった有害物質に対しては、我々の体はそれを排除する仕組みを、持っていません。自分の意思で取り除くしかありません。
60歳以上になると、味覚が衰えてきます。私はこれまで、高齢者では甘さの感覚が最後まで残ると聞かされていましたが、NIHによれば、甘さ、塩辛さに対する感覚がまず低下し、苦さ、酸っぱさに対する感覚は比較的高齢まで残るとのことです。
味の素は、味の元か?
味の素に関係する研究者は、アミノ酸に反応する味覚受容器を発見しました。しかしこれにより、これまでの4次元説が直ちに否定されて5次元説にとって代わられるわけではありません。アミノ酸の味が、他の4つの味で構成されるかもしれないからです。アミノ酸の味覚(うまみ)を基本的な味として認めていない研究者もいます。
例えば、色覚においては三原色説が受け入れられています(光の加法の場合、赤・緑・青が三原色です)。網膜には、赤・緑・青に反応する3種類の錐体細胞coneがあります。しかし、網膜にはその他に、黒・白に反応する桿体細胞rodがあります。光のレセプターが計4種類あるからといって、色の情報処理が4次元であるわけではありません。あくまで3次元です。味覚情報処理が4次元か5次元かを決めるには、次元解析が必要です。嗅覚では20以上のレセプターがありますが、次元解析の研究は進んでいません。私は、味覚情報処理が4次元でなく5次元であることの証拠はまだ十分ではないと考えています。
なお、一番重要な点ですが、アミノ酸の1つだけ(グルタミン酸だけ)を食品に少量だけ混入させても、タンパク質の合成にはあまり意味がありません(アミノ酸オケの原理です)。グルタミン酸は、必須アミノ酸ではなく、制限アミノ酸でもありません。これでは、エネルギー源の1つになるだけです。しかし、アミノ酸を少量混ぜると、デンプンを蛋白質だと思い込ませることができます。我々の栄養分析を欺くという役割を果たしています。
私が勤務する老人施設で、昼食に牛丼が出ることがあります。ある時の1人分の材料費は次の通りでした。7分つき米15円、牛肉109円、玉ねぎ10円、ミツバ8円、濃い口醤油2円、みりん0.4円、砂糖0.6円、酒0.4円でした。このようにデンプンは蛋白質に比べて安価です。また調味料も安価です。醤油は大豆(植物タンパク)の味を付けます。味付により、理想の食品に近づいたと判断されますが、栄養素の含有量の実態は、ほとんど変わりません。
すべての栄養素を摂取する必要があります。栄養摂取基準の1つでも欠けることはできません。自動車製造において、ハンドルがない車とか、タイヤがない車は、役に立たないのと同じです。
アミノ酸オケでは、必須アミノ酸(20種)のうちの最も少ない量のアミノ酸が、生成される蛋白質の量を規定します。作物の肥料成分を考える際には、最も少ない肥料成分が全体の収穫量を規定します(リービッヒの最少律)。
ビタミンBもビタミンCも鉄分も、摂取が本当にゼロであるのならば、やがて死に至ります。未開の人々や我々の祖先や野生の動物は、味覚情報処理によって、不足している食べ物が何であるかが分かり、それを求めて行動しています。
異常な栄養の状態が維持される理由
ある日ある時に、不足している栄養素があった場合に、生物はそれを求めて行動し、それを摂取して問題は解決されます。それで終わりです。しかし慢性的な栄養不良状態では、異常な状態が長く続きます。
本体がデンプンであるのに、化学調味料がふりかけてあり、アミノ酸(すなわち蛋白質)の味がつけてあるとします。蛋白質が不足している人から見ると、それは美味しい食品のように見えます。しかし、それを食べても蛋白質の不足は解消されません。それでその人は、それを食べ続けます。
ポテト(イモ)を食べることには、何の問題もありません。イモは、パレオ・ダイエットの食品の1つです。ジャガイモもサツマイモも、地面に植えると根や芽を出します。しかしポテトチップになると、そのポテトは悪い油で揚げてあり、塩がふられ、化学調味料が付けられています。砂糖までふられているものもあります。そうされることにより、ポテトは、我々の古い脳が惹きつけられるような「理想的な食品」に近づいたのです。
不足栄養素を補うには
鉄欠乏性貧血の例が参考になります。鉄の必要量は1日に1ミリグラムです。消化管から10分の1しか吸収されませんから食物中には1日に10ミリグラムが必要です。欠乏性貧血の患者さんは、治療量として1日に50から100ミリグラムを、3ヶ月以上服用します。かなり多い量の鉄が、ある程度長い期間必要です。1日の必要量の1日1ミリグラムの鉄分では全く不足です。その量では、鉄の欠乏状態がいつまでも解消されません。骨粗しょう症の場合にも、ビタミンDやカルシウムを、1日に所要量の分だけ服用するのでは、骨がスカスカになって脆弱である状態が、なかなか解消されません。
何を食べるかについて、自己コントロールを行う事は極めて重要です。宣伝文句にコントロールされないとか、砂糖の甘さにコントロールされないということです。しかし、方法論が極めて重要です。自分の欠乏状態を助長するような食事法は、長期的には必ず破綻します。自分の命が危険になるのであれば、人はその食事法を必ず放棄します。我々はそうした危険回避行動を行うように造られています。
正しい方向へ変革しなければなりません。正しい栄養状態を目指す必要があります。そのためには、日本の厚生労働省、世界保健機構WHO、米国の疾病予防センターCDC、イギリスの国民健康サービスNHSを信頼するのがお勧めです。
ストレスがあって甘いものをやめることができない場合には、お菓子を果物に代えるような工夫が必要です。依存症は1つずつ克服していく必要があります。
文明病をもたらす食品は、比較的安価です。アディクション(嗜癖)に陥らせようとする食品は、安価であることが必要な条件です。しかし、どんなに安価であっても、販売者には大きな利益がもたらされます。高い利益率があります。販売者の利益の分は、確実に割高です。小麦粉を水で練ったようなものを我々は割高な値段で購入して食べているのです。また、砂糖水のようなものを割高な値段で購入しています。
健康に悪いものを減らす事はなかなか困難です。不足を悪化させるような食事法もあります。われわれは、正しい方向に進む必要があります。WHOやCDCやNHSの方針を参考にするのがお勧めです。また加工食品より自然食品がお勧めです。加工食品には、我々の味覚をだますような物質が混入しています。
(3)1日に食べるべき野菜と果物の分量について
このように、英国政府のNHS(国民健康サービス)は、野菜と果物で、中ぐらいのもの(80g)を1日に最低5個、できれば10個食べることを勧めています。米国政府のDASHダイエットでも、各5個ですから同じです。いずれも、すごい量の野菜と果物です。
(7)「西洋料理の起源と進化:21世紀における健康のためにOrigins and evolution of the Western Diet: health implications for the 21st century」(Am J Clin Nutr February 2005 vol. 81 no. 2 341-354)
http://ajcn.nutrition.org/content/81/2/341.full.pdf
(7)「西洋料理の起源と進化:21世紀における健康のためにOrigins and evolution of the Western Diet: health implications for the 21st century」(Am J Clin Nutr February 2005 vol. 81 no. 2 341-354)
http://ajcn.nutrition.org/content/81/2/341.full.pdf
「(狩猟採集生活をする)北オーストラリアのAnbarra Aboriginesの人々は、1年あたり1人あたり、2kgのハチミツを摂取する。パラグアイのAcheインディアンの人々は、摂取カロリーの3%をハチミツから取る」
(両者とも、世界保健機構WHOやアメリカ心臓病協会AHAの1日25g以下の「加えられた糖」という基準と、ダッシュ・ダイエットの1日15g以下の「加えられた糖」という基準の両方を満たしています)
(8)「旧石器時代の食事と現代の食事との比較:選ばれた病態生理学的な推定 Paleolithic vs. modern diet - selected pathophysiological implications」(S. B. Eatonら、 Eur J Nutr 39:67-70(2000)
https://evolutionmedicine.files.wordpress.com/2009/11/eaton-2000.pdf
https://evolutionmedicine.files.wordpress.com/2009/11/eaton-2000.pdf
「人類は、遺伝的な意味では、石器時代のままであり、その結果として、我々は農業以前の栄養の状況に適応したままなのである」
「旧石器時代の平均的な栄養摂取状況
動物性蛋白‥‥‥‥非常に多い
植物性蛋白‥‥‥‥中等度
総脂肪‥‥‥‥‥‥中等度~多い
コレステロール‥‥多い
穀物‥‥‥‥‥‥‥なし~最小限
野菜と果物‥‥‥‥非常に多い
牛乳‥‥‥‥‥‥‥母乳が終われば無し
精製砂糖‥‥‥‥‥なし(ハチミツはある)
食物繊維‥‥‥‥‥非常に多い
ファイトケミカル‥‥おそらく多い」
動物性蛋白‥‥‥‥非常に多い
植物性蛋白‥‥‥‥中等度
総脂肪‥‥‥‥‥‥中等度~多い
コレステロール‥‥多い
穀物‥‥‥‥‥‥‥なし~最小限
野菜と果物‥‥‥‥非常に多い
牛乳‥‥‥‥‥‥‥母乳が終われば無し
精製砂糖‥‥‥‥‥なし(ハチミツはある)
食物繊維‥‥‥‥‥非常に多い
ファイトケミカル‥‥おそらく多い」
(13)「進化の理論と摂食の心理学Evolutionary Theory and the Psychology of Eating」(A.W. Logue、1998)
http://faculty.baruch.cuny.edu/naturalscience/biology/darwin/faculty/loguea.html
「ヒトが進化した当時の環境では、比較的容易に手に入る砂糖すなわちカロリー源は熟した果物であり、それは甘い味で特徴づけられている。果物は、砂糖の他にも、体が機能したり発育したりするのに役立つ多くのビタミンやミネラルを提供している。甘い味のものを求める性質は、熟した果物の摂取を促し、それはおそらく、我々の早期の祖先の生存にとって有利な性質であったであろう」
(17)菜食によりがんやアルツハイマー病の予防を勧める動画
https://www.youtube.com/watch?v=LpYwcTFVnv8&t=1373s
http://faculty.baruch.cuny.edu/naturalscience/biology/darwin/faculty/loguea.html
「ヒトが進化した当時の環境では、比較的容易に手に入る砂糖すなわちカロリー源は熟した果物であり、それは甘い味で特徴づけられている。果物は、砂糖の他にも、体が機能したり発育したりするのに役立つ多くのビタミンやミネラルを提供している。甘い味のものを求める性質は、熟した果物の摂取を促し、それはおそらく、我々の早期の祖先の生存にとって有利な性質であったであろう」
(17)菜食によりがんやアルツハイマー病の予防を勧める動画
https://www.youtube.com/watch?v=LpYwcTFVnv8&t=1373s
演者のキャサリン・リッチマン先生は、カリフォルニア大学医学部放射線科の教授です。リッチマン先生は、アルツハイマー病の予防のために、毎日運動しておられるそうです。
(18)「医者のための最新情報:植物を基盤とした食事 Nutritional Update for Physicians: Plant -Based Diet」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3662288/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3662288/
「菜食主義の食事は、体重減少の目的では、非常に効果的である。(中略)。運動量にかかわらず、平均して週に1ポンド(約0.45㎏)ずつ体重が減少する」
「動物に由来する食品を摂らない人は、ビタミンB12のサプリメントを飲むか、ビタミンB12を強化した食品を摂るべきである」
(20)「社会生物学の勝利」(オルコック、長谷川訳、2004年)
「ビニール袋は、(ウミガメの)食道をつまらせ、死にいたらしめるにもかかわらず、ウミガメはそれを食べるのである。(中略)。(ビニール袋は)、食べても何の支障もないクラゲとよく似た刺激を発している」(p283)
(21)「追い越し車線の石器時代人:慢性変性疾患を進化的な観点から把握するStone Agers in the Fast Lane: Chronic Degenerative Diseases in Evolutionary Perspective」
http://www.naturaleater.com/science-articles/Stone-agers%20-fast-lane.pdf
「1940年以前に、アメリカン・インディアンにおいて糖尿病はまれであった。しかし現在では、ピマ族において世界で最も高い糖尿病の有病率を示している。1930年以前では、高血圧は東アフリカでは知られていなかったが、現在ではありふれている。1912年には、肺の原発性悪性新生物は、もっともまれな疾患であると考えられていた」