以下のような文書を読みました。
「慢性炎症は、枯草熱、歯周炎、動脈硬化症、慢性関節リウマチ、さらにはがんのような多くの病気を引き起こすことがある」
「慢性炎症は、ヒトのがんのうち、約15%から25%のがんの原因になっていると評価されている」
「正常細胞は、慢性炎症により長い間DNAへのダメージが繰り返し与えられると、がん化することがある」
「炎症はうつ病を引き起こすことがある。炎症によりサイトカインが増加すると、脳が病気モードとなるからである」
「慢性炎症は、肥満の人に広く認められる」
「緊満した脂肪細胞から漏れが生じた場合や脂肪細胞が破裂した場合には、マクロファージがそれらを掃除するために移動して来て、脂肪組織に入り込む。そしてマクロファージは、TNF-αやIL-6などの炎症性の化学物質を放出する」、
「(マクロファージが)放出した毒は、侵入した病原体に対して有毒であると同時に、自分自身の体に対しても有毒である。その結果、慢性炎症ではほとんど常に、自己組織の破壊が伴う」
「慢性炎症は、加齢による筋肉減少を引き起こす原因の一つであると考えられている」
「常に身体活動をすることは、炎症の指標を改善させると考えられている」
「体を動かさない生活様式は、多くの炎症性疾患を進展させ悪化させる」
(2)「炎症:原因、症状、抗炎症の食物 Inflammation: Causes, Symptoms & Anti-Inflammatory Diet」
https://www.livescience.com/52344-inflammation.html
「コレステロールは、血管の内皮細胞の中に沈殿物を作り、それは障害物として作用する。この障害物に対して、サイトカインが作られ、血中に放出され、全身的な炎症反応が引き起こされる」
「サイトカインは、インスリンの信号システムを妨害することができる。妨害されると、インスリン抵抗性が高まり、血糖値が急上昇する。血糖値の急上昇により、白血球は攻撃を開始し、炎症が継続される。糖尿病となるリスクが高くなるのと同時に、インスリン抵抗性が高くなり、体重増加の危険性が増加する」
「腸の炎症は、骨に重要な栄養素であるカルシウムやビタミンDなどの腸からの吸収を悪化させる」
(3)「炎症のアルツハイマー病、心臓病、がんとの関連 Inflammation's Link to Alzheimer's, Heart Disease and Cancer」
https://www.nextavenue.org/inflammation-alzheimers-heart-disease-cancer/
「1000以上の論文が提供する証拠によれば、慢性炎症は、多くのがん、アルツハイマー病などの認知症、心血管病、関節症、うつ病などを引き起こす」
「炎症は常に両刃の剣である。(中略)。外敵の侵入がある場合、炎症はその外敵を破壊する。しかし問題は、その過程で健康な組織をも破壊することである」
(4)「肥満やメタボリック症候群と慢性炎症との関連 Chronic Inflammation in Obesity and the Metabolic Syndrome」
https://www.hindawi.com/journals/mi/2010/289645/
「脂肪や他の多量栄養素を過剰に摂取して、抗酸化物質を多く含む食品を同時に摂取しない場合には、肥満に結び付く炎症が引き起こされるであろう」
(5)「酸化ストレス、炎症、がん:それらはどのように関連しているか Oxidative stress, inflammation, and cancer: How are they linked?」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990475/
「タンパク質や脂肪は、酸化的攻撃の主要な標的であり、タンパク質や脂肪の分子が変異を受ければ、突然変異が誘発されるリスクが増大する」
「抗炎症療法は、がんの予防と治療に効果がある」
「ウィルヒョウが世界で最初に記載したのは、腫瘍の中に炎症細胞が存在することであり、しかも腫瘍は慢性炎症のある場所から発生していることである」
「慢性膵炎は、膵がんの発生率の増加に関与している」
(6)「慢性炎症 Chronic inflammation」(National Cancer Institute)
https://www.cancer.gov/about-cancer/causes-prevention/risk/chronic-inflammation
「慢性炎症は、治らない感染、正常な組織に対する異常な免疫反応、肥満のような状況などから生じる」
(7)「炎症の進化的な起源 The evolutionary origins of inflammation」
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjpmsGTwK_ZAhVKtJQKHWktBZ0QFggtMAA&url=http%3A%2F%2Fnaturafoundation.nl%2F%3FobjectID%3D6039%26preview&usg=AOvVaw00qfSkMI39Po1Y33QZc1wn
「今日、我々が知っているような炎症反応は、想像もつかないような長い時間を経て成立したものであり、それゆえ、厳しいテストを受けており、ゆっくりと最適化されたものである」
(8)「炎症を理解するには Understanding Inflammation」(Harvard Health)
https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/understanding-inflammation
「アスピリンやスタチンは、ある人々に対しては、炎症を減らすのに有効である。しかし、それらの薬がどの程度広い範囲に有効であるのかについて、研究者たちは確信を持っていない」
「山ほど副作用のあるプレドニゾンのような、理想的な抗炎症薬からはほど遠い薬を除外して、研究者らは炎症を抑え込むための最良の方法を模索している」
(9)「高度に加工された食品は、がんにつながる Ultra-processed foods 'linked to cancer'」(BBC)
http://www.bbc.com/news/health-43064290
(加工食品を多く食べる人にがんが多く、自然食品を多く食べる人にがんが少ないということは、公衆衛生や栄養の関係者ならよく知っていることです。しかし、BBCはこのように、時々注意を喚起してくれます)
「植物たちは、自分でアミノ酸を作ることができます」(p8)
「同様に、植物たちは、成長のためにも健康に生きていくためにも必要な脂肪やビタミンなどもつくり出すことができます」(p9)
「花は、有害な紫外線が当たって生み出される有害な活性酸素を消去しなければなりません。(中略)。そのための物質がアントシアニンとカロテンです」(p151)