今週の進化医学

（1）「砂糖とうつ病とのつながり The link between sugar and depression」Mercola医師
https://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2017/08/17/link-between-sugar-depression.aspx

「砂糖は以下のような機序でうつ病のリスクを高める

・インスリン抵抗性やレプチン抵抗性を引き起こす
・脳由来神経成長因子BDNFの働きを抑える
・ドパミンに影響を与える
・ミトコンドリアを障害する
・慢性炎症を引き起こす」

（2）「砂糖と精神衛生とのつながりThe links between sugar and mental health」Mercola医師
https://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2009/12/22/how-eating-sugar-can-cause-mental-illness.aspx

・多くの場合、抗うつ剤はプラシーボ（偽薬）を上回る効果を示さない
・身体的活動は、最も効果の大きい「抗うつ剤」の一つである
・多くの研究は、有酸素運動が気分を改善させ、軽症のうつ病や不安の「解毒剤」となることを報告している

（3）「砂糖が精神状態を悪化させる4つの仕方 4 Ways Sugar Could Be Harming Your Mental Health」Psychology Today, Sep 02, 2013
https://www.psychologytoday.com/blog/where-science-meets-the-steps/201309/4-ways-sugar-could-be-harming-your-mental-health

1．うつ病を引き起こす
　　　うつ病患者は、脳由来神経成長因子BDNFの活性が低い
　　　砂糖を摂取すると脳由来神経成長因子の活性が低下する
2．嗜癖を引き起こす
　　　実験では、ラットはコカインより砂糖水を選ぶ
　　　砂糖は、脳内のドパミン（快感の神経伝達物質）を増加させる
3．不安を引き起こす
　　　平均的なアメリカ人の食事をする人では、不安症状が悪化する
4．学習や記憶を悪化させる
　　　砂糖を摂取するラットは、迷路から出るための道順を忘れる