(1)「甘さの快感について:果物の砂糖は、食卓の砂糖と基本的には同じなのか? About The Buzz: The Sugar In Fruit And Table Sugar Are Basically The Same?」
http://www.fruitsandveggiesmorematters.org/sugar-in-fruit-vs-table-sugar

「多くの果物には、フェノールが含まれている。フェノールは、抗酸化物質の一つであり、健康への良い働きを多く行っており、体内のフリーラジカルによる心臓病やがんやその他の悪影響から体を保護している」

(2)「研究によれば、ブドウ糖の消費は、破壊的なフリーラジカルの産生を増やし、重要な抗酸化物質の量を減らす Study Shows Glucose Consumption Increases Production of Destructive Free Radicals, LOwer Level of Key Antioxidant」
http://www.buffalo.edu/news/releases/2000/08/4839.html

「研究によれば、血液中の過剰な糖は、フリーラジカルの産生を引き起こす。フリーラジカルとは、血管やその他の器官を裏打ちする細胞にダメージを与える酸素分子のことである。血管の組織の中で、フリーラジカルは炎症を引き起こし、動脈を閉塞させ心血管病を引き起こすプラークの集積を開始させる」

(3)「『うつ』は食べ物が原因だった」(溝口徹、2009年、青春新書)

「甘い物、あるいはご飯やパンなどの糖質を摂ると、血糖値が上がる。上がった血糖値を下げるために、インスリンが出てくる。このインスリンがセロトニンを増やすことに一役買うのである」(p51)

(4)「なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる」(シルバータウン、寺町訳、2016年)

「アメリカでは、最も裕福な層と最も貧しい層との所得格差が五〇の州で異なり、平均寿命は所得格差が小さい州のほうが長い傾向がある。そして、同様の傾向がさまざまな国で認められる。日本では富裕層と貧困層の所得格差が最も小さく、平均寿命が最も長い」(p226)

(5)「人はなぜ老いるのか」(ヘイフリック、今西訳、1996年)

「胚細胞での間違いはその動物の子孫に受け継がれるので、胚細胞での間違いのほうが体細胞の間違いよりも、一つの種にとっては深刻である。成熟した精子と卵細胞をつくる細胞は、間違いを訂正する非常に大きな能力を持っている」(p404)

(6)映画「キャスト・アウェイ」を日本語字幕で見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=PJvosb4UCLs

小説「イーノック・アーデン」のビジュアル版だと思いました。

(7)「社会生物学の勝利」(オルコック、長谷川訳、2004年)を読みました。

「ビニール袋は、(ウミガメの)食道をつまらせ、死にいたらしめるにもかかわらず、ウミガメはそれを食べるのである。(中略)。(ビニール袋は)、食べても何の支障もないクラゲとよく似た刺激を発している」(p283)

「普通程度のつわりを経験している女性は、吐き気や嘔吐などの症状を抑えるような薬を飲むべきだろうか? もしも、つわりがとくに腐った肉を初めとするいろいろな食物に含まれている寄生虫や病原菌から、胎児と母親を守るという意味で進化した適応なのであれば、飲まないほうがよいだろう。事実、つわりを経験した女性のほうが、一般的に、妊娠が流産で終わる確率が低いので、吐き気や嘔吐は不愉快な試練ではあるが、本当に意味のある機能を担っている可能性を示唆している」(p301)

「進化生物学者は、非適応的な反応について、いくつかの説明を提出してきた。それは、副産物仮説(一般的には適応を引き起こす至近メカニズムの副産物として、適応度減少をもたらす行動が出てくる)や、新奇な環境仮説(進化で生じた至近メカニズムが、進化的には新奇な環境において、非適応的な反応を引き起こす)などである」(p338)