(1) 「恐怖心Fear」英語版Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Fear
https://en.wikipedia.org/wiki/Fear
「何を怖がるべきか、そしてどのようにしてその脅威を防ぐことができるかを、あらかじめ知っている生物だけが、生きながらえることができる」
「stathminの遺伝子を欠くラットは、忌避行動の学習をしない。恐怖心を持たず、ネコにまっすぐ近づいて行って、食べられてしまう」
「恐怖は、伝播する」
「恐怖の条件付けや恐怖症の薬物治療は、扁桃体を通して、グルココルチコイドによって行われる」
(2) 「恐怖と適応度:不安症の進化的分析Fear and Fitness: An Evolutionary Analysis of Anxiety Disorders」
https://www.researchgate.net/profile/Randolph_Nesse/publication/222451655_Fear_and_Fitness_An_Evolutionary_Analysis_of_Anxiety_Disorders/links/0912f50b3fd0888911000000/Fear-and-Fitness-An-Evolutionary-Analysis-of-Anxiety-Disorders.pdf
「防御のための不安をすべて消し去ってしまうような薬があれば、良い点もあるであろうが、悪い点もあるであろう」
「生殖の資源の喪失につながるような危険な状況において、不安は適応度を増加させる」
「強く恐れられるのは、たいていは古くからのものである。例えば、ヘビ、クモ、高さ、嵐、雷、稲妻、暗闇、血液、見知らぬ人、社会的吟味、離別、家から離れることなどである」
「進化的に最近の危険は、容易に恐怖をきたすことはない。自動車、鉄砲、タバコ、アルコールに対しては、それらがヘビやクモやサメよりもずっと多くの人を殺していることを知っているにも関わらず、恐怖をきたすことはほとんどない」
(3) 「自殺の予防Preventing Suicide」 世界保健機構WHO、2014年
この文書の要旨summaryを読みました。
「自殺は予防できる。それには、包括的で多面的な予防戦略が必要である」
「予防の手段は、次の通りである。サーベイランス、手段の除去、マスコミへのガイドライン、偏見の除去、一般の関心を高めること、健康関係従事者や教育者や警察やその他の「門番」たちへのトレーニング」
「健康、教育、雇用、社会福祉、法律、その他の分野で、効果が立証された介入を行うべきである」
「コミュニティーは、決定的に重要な役割を果たす。傷つきやすい個人に、社会的サポートを提供する」
なお、日本の自殺者は年に3万人を超えていましたが、最近は減少傾向であり、昨年(2016年)は2万1千人にまで減少したとのことです。
世界保健機構の文章「日本は自殺予防に舵をきった」を読みました。