(1)「病の起源 うつ病と心臓病」(NHK取材班、2014年)を再度読みました。

・魚でも、捕食者からの脅威が大きいと、うつ状態になることがある。
・その場合、脳の偏桃体からストレスホルモンが多く分泌される。
・狩猟採集生活者は、平等で助け合い、運動量が多いので、うつ病になりにくい。
・現代人は、不平等な社会に住み、孤立し、運動量が少ないので、うつ病になりやすい。
・イラーディ博士は次の6つの要素がうつ病に関係するとしている。
    ・定期的な運動
    ・健康的な食事
    ・日光を浴びる
    ・適度な睡眠
    ・社会的な結びつき 
    ・考え込まない思考法

また、NHKオンデマンドにて、「病の起源 うつ病」を見ました。内容は同じです。


(2)「病気はなぜあるのか」(ネシー、長谷川訳、2001年)の第14章「精神障害は病気か」の「悲しみとうつ病(p325~p334)」を読みました。

「どの国においても、若い世代の人々は、上の世代の人々よりも深刻な抑うつを経験する頻度がずっと高くなっていた。さらに、その頻度は、経済的に発展している国ほど高かった」(p332)

「社会的性質をもった種のメンバーにとって、もっともひどい罰は独房に閉じこめることであるのだが、現代の、顔も名前ももたない集団の多くは、それとほとんど変わりがない」(p334)

「私たちは、なんとしても、支え合える集団のいる場所を得なければならない。(p334)