タバコとアルコールには、手を出さないのがお勧めです。

タバコを一度でも吸うとやめられなくなります。タバコを吸う人は、タバコを吸わない時間が1時間を過ぎるとイライラしてきます。不快な気持ちが高まって行きます。しかしタバコを1本吸うと、それがすっと消えます。この繰り返しです。1時間のうち5分がタバコを吸う時間になります。寝ていても、何時間もたつとイライラしてきて睡眠が浅くなります。

タバコでお金を儲けている人々は、何とかして若い人にタバコを吸わせようとします。タバコには発がん物質が多く含まれますが、他人の健康より、自分のお金の方が大事であるというわけです。

アルコールもれっきとした発がん物質です。日本では1年間に約1万8千人がアルコールによるがんで亡くなっていると推計されます(拙著「保健学の実践」p99より)。

土曜日の夕方にアルコールを飲んで酔うと、日曜日にも頭がぼんやりして、頭の働きが悪くなります。2日間がつぶれます。アルコールを飲んで寝ると、睡眠自体は浅くなって睡眠不足となり、翌日は眠くなります。アルコールにも依存性があり、次第にやめられなくなって、飲む量が増えていきます。

お酒やビールの会社は、若い人に飲ませようとして、「早く大人になりたい」という若者の心理を巧みに利用します。

タバコとアルコールは、麻薬と同じように、脳の快楽中枢を刺激します。うまく行ったような快感が、努力せずに得られます。一度そのようなことをすると、脳が味をしめて、真面目に努力することがバカバカしくなります。勤労意欲が低下します。

タバコやアルコールの量を減らすのは困難です。ゼロが一番楽です。私の禁煙後に20年が経過し、禁酒後に10年が経過しました。私は両方とも、再開するすもりは絶対にありません。