英語に no pain, no gain (苦しみなければ前進なし) ということわざがあります。

しかし、苦痛があれば自動的に前進が得られるわけのものでもありません。gainを得るには、それなりの対応が必要です。まず、苦痛に押しつぶされないことが必要です。簡単にあきらめて現状から逃げ出すことを考えるのではなく、方向感覚を失わないことが必要です。そして、苦痛をもたらす原因を直視して、自分のやり方を改善する必要があります。

平時なら自分を改善しようとしてもなかなかうまく行かず、三日坊主で終わることが多々あります。だから、苦痛のある時はむしろチャンスです。持続する苦痛があるので、自己改革を軌道にのせることができます。私が禁煙できたのは、苦痛のある時でした。

山中教授は「万事塞翁が馬」という題で高校生向けの講演をしておられます。Youtubeにこの動画があります。