(1)「フードトラップ」(モス、本間訳、2014年)の第二部「脂肪分」を読みました。

「食べ物や飲み物に脂肪分がたっぷり入っていても、人々は気づかない」(p229)

「我々の大脳辺縁系は、糖分、脂肪分、塩分に目がない」(p296)

「食物中の脂肪分が多いほど、体は体脂肪として多くのエネルギーを蓄え、将来の栄養不足に備えることができる。だから脳は脂肪分を大親友だと思っている」(p362)

(2)「進化理論と食の心理学Evolutionary Theory and the Psychology of Eating」(Logue、1998)を読みました。
http://faculty.baruch.cuny.edu/naturalscience/biology/darwin/faculty/loguea.html

「消化器症状、特に吐き気が出現すれば、その味の食物に対する忌避は、容易に形成される」

(3)「ダーウィンは私を肥満にしたDarwin Made Me Fat!」(Lassek、2012)を読みました。
https://www.psychologytoday.com/blog/why-women-need-fat/201208/darwin-made-me-fat-0

「オメガ3の油は体重を減らして健康に良い。これに対して、オメガ6の油は体重を増やして健康に悪い。コーン油と大豆油は、オメガ3が非常に少なく、オメガ6を非常に多く含む」

(4)「トランス脂肪酸についての諸外国の取り組み」「米国」(農林水産省ホームページ内文書)を読みました。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kokusai/usa.html

「米国の連邦政府は、トランス脂肪酸について加工食品の栄養表示を義務づけています。また部分水素加油脂の食品への使用規制を決定しました。この規制は2018年6月18日から開始されます」

(5)「トランス脂肪酸についての諸外国の取り組み」「英国」(農林水産省ホームページ内文書)を読みました。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kokusai/uk.html

「(英国では)もし食品に水素添加油が使われていれば、そのことを原材料表示に記載することになっています。(中略)。英国の多くの食品業者は、すでに自社製品に水素添加された植物油を使用していません」

(6)「トランス脂肪への関心を喚起Shining the Spotlight on Trans Fats」(ハーバード大学)を読みました。
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/transfats/

「2006年1月1日以後、アメリカ政府は、飽和脂肪(悪い脂肪)と不飽和脂肪(良い脂肪)の表示に加えて、トランス脂肪の表示も、食物のラベルに書き加えなければならないとする規制を行った。(中略)。連邦政府には数多くの規制があるが、この1行だけの規制は大きな変化をもたらした。FDAはかつて、『クッキーの95%、クラッカーの100%、冷凍朝食の80%がトランス脂肪を含んでいる』と述べたが、現在では食物ラベルに記載しなければならないので、多くの会社はすでに自社の製品からトランス脂肪を除去している」

「(トランス脂肪を避けるためには)クッキーやパイやドーナツなどの商業的に作成された焼き菓子や、スナック菓子や、ファーストフードを避けるべきである。安全を見込んで、そうした食品には、『トランス脂肪を含んでいない』という表示が無い限り、含んでいると考えるべきである」

「レストランからのトランス脂肪を避ける目的で、しっかりフライされた食品を避けるのも一つの方法である。なぜなら、(米国の)多くのレストランでは、今もなお、『部分的に水素を添加した油』を使用しているからである」

(7)「トランス脂肪Trans Fats」(アメリカ心臓協会、2015年)を読みました。
http://www.heart.org/HEARTORG/HealthyLiving/HealthyEating/Nutrition/Trans-Fats_UCM_301120_Article.jsp#.WLqo_eS7p94

「アメリカ心臓協会AHAは、食事中のトランス脂肪減らす目的で、『部分的に水素を添加された植物油』を含む食品を減らすことを推奨する。赤身の肉や鶏肉を調理する際には、加えられた飽和脂肪やトランス脂肪を使わないことを推奨する」

(8)「2013年4月:トランス脂肪を締め出すための証拠は充分に揃ったApril 2013: Evidence piles up for banning trans fats」(世界保健機構WHO、2013年)を読みました。
http://www.who.int/bulletin/releases/NFM0413/en/

「自発的な自己規制を行う国がある一方で、表示ラベル制度やトランス脂肪の禁止などの、トランス脂肪の除去に非常に有効な強制的手段を行う国もある」

(9)「WHOによるトランス脂肪酸についての科学的な最新情報:要旨と結論WHO Scientific Update on trans fatty acids: summary and conclusions」(European Journal of Clinical Nutrition (2009) 63, S68-S75)を読みました。
http://www.nature.com/ejcn/journal/v63/n2s/full/ejcn200915a.html

「トランス脂肪酸は、血液のリポタンパクの組成に悪影響を及ぼし、個人や集団の冠動脈疾患のリスクを上昇させる」

(10)「トランス脂肪Trans fat」(Wikipedia英語版)を読みました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Trans_fat

「米国科学アカデミーは、人々が栄養的に充分な消費を行う一方で、トランス脂肪酸の消費を可能な限り少なくすることを推奨している」

「中年のラットにトランス脂肪を投与すると、記憶と学習が障害される」

(11)糖化反応(メイラード反応)の実験をしました。

水500mlにグルタミン酸Na50gを加え、さらに(1)果糖、(2)砂糖、(3)乳糖、(4)ブドウ糖を各50g加えて弱火で1時間沸騰させ、できた糖化産物の量を色の濃さによって比較しました。(4)ブドウ糖の色が最も濃く、(2)砂糖の色が最も薄かったです。(なお砂糖は、消化管から吸収される際に、ブドウ糖と果糖に分れます)

イメージ 1