(1)「フードトラップ」(モス、本間訳、2014年)の第一部「糖分」を再度読みました。

「加工食品から塩分か糖分か脂肪分を少々取り除くと、食べ物ではなくなってしまうのである」(p29)
(私は近くのスターバックスで、カフェイン抜きのコーヒーを飲みましたが、ただの苦いお湯でした。私は喫茶店には行きませんが、やむを得ない場合には、ホットミルクを飲んでいます)

「食品メーカーは子どもたちに、甘い味を好むように教えているというよりは、『食べ物とはこういう味がするものだ』と教えている」(p49)
(我々は、子ども時代に慣れ親しんだものを食べ続けようとします。私にとって朝食のイメージは、ご飯と味噌汁と卵焼きです。砂糖をまぶしたシリアルではありません)

「食品業界は、家政学協会を意のままにすべく、人を送りはじめた。業界寄りの姿勢が明らかな人物が協会のリーダー的地位につけるよう、後ろ盾となった」(p111)

「液体で摂取されたカロリーは必要量をオーバーしていても体に認識されにくい」(p154)

「清涼飲料やスナックは利益率が高い。コンビニがやっていけるのはこうした商品のおかげだ」(p176)

「フルクトースまたはコーンシロップのドリンクを飲んだ群では、トリグリセライド(中性脂肪)、LDLコレステロール、アポリポ蛋白Bが25%上昇した」(p200)

(2)「我々がいつも砂糖を欲しがることに対する進化的説明」(Business Insider、2015年)を読みました。
http://www.businessinsider.com/the-evolutionary-reason-humans-crave-sugar-2015-4

「コロラド大学教授のRichard Johnson先生は、次のように述べている。『1500万年前に地球が寒冷期となり、飢えが蔓延した時期に、サルの先祖にある突然変異が起こり、わずかな量の果糖でも感知して、それを脂肪としてため込むことができるようになった。これは生存のための適応である』」

(3)「なぜ砂糖には依存性があるのかWhy is sugar so addictive?」(英国BBC放送、2013.3.22)
http://www.bbc.co.uk/science/0/21835302

「砂糖は気分を高揚させる。なぜなら、砂糖は体に作用して快感ホルモンのセロトニンを血液中に放出させるからである。砂糖を摂れば簡単に気分を高揚させることができるので、お祝いの時や安楽や精神的報酬が欲しい時に、砂糖を摂取するのである」

「砂糖の中の果糖は、同じカロリー摂取しても、他の食物ほどには、満腹した感じを生じさせない」

(4)「砂糖sugar」(National Geographic、2013年8月)
http://ngm.nationalgeographic.com/2013/08/sugar/cohen-text

「西暦1500年までには、砂糖に対する需要は急上昇していた。当時、砂糖の労働は、賃金が最も安い労働者に適していると考えられた。砂糖農場の労働者の多くは、戦争犯罪の服役者であった」
(薬物依存症になるのは、貧しい人です。貧しい人が繰り返し買うことができるのは安い薬物です。安いことが、依存性の薬物の必要条件です)

「歴史家のErik Williamsは次のように述べた。『人種差別から奴隷制が生まれたのではない。むしろ、奴隷制から人種差別が生まれたのである』」

「コロラド大学のRichard Johnson先生は次のように述べた。『1900年には人口のわずか5%が高血圧であったが、現在は人口の3分の1が高血圧である。1980年には1億5300万人が糖尿病であったが、現在は3億4700万人が糖尿病である。アメリカ合衆国では肥満の人が増え続けている。我々は、それらの原因の全てではないとしても、原因の一つは砂糖であると考えている』」

「砂糖がそんなに体に悪いものであるのなら、なぜ我々は砂糖を求めるのだろうか。簡単な答えは次のようである。砂糖を血液中に注射すると、ヘロインやコカインの場合と同じ快楽中枢が刺激される。すべての美味しい食べ物はある程度はそれを起こす。だから美味しいのである」

(果物は、我々を種まきに利用しています。果物は、無駄にたくさん食べられないように、量依存性の毒物(果糖)を含ませていると私は考えます)

(5)「ダーウイン医学はどのように役立つのかHow is Darwinian medicine useful?」(West J Med.2001 May; 174(5):358-360)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1071402/

「我々は最少の運動量を選択する。これは旧石器時代には賢明な選択であった。なぜなら、エネルギーの浪費は死を意味するからである。現代に住む我々は、体を動かさない生活、高カロリー、高脂肪を好むが、それらは我々に動脈硬化症をもたらす」