(1)「運動は薬か? 進化医学的な一つの見方 Is Exercise Medicine? An Evolutionary Medical Perspective」(ハーバード大学教授のLieberman先生の講演、2016年10月6日)を見ました。これは、Youtubeの動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=KxtpJt7jwQg
https://www.youtube.com/watch?v=KxtpJt7jwQg
「運動が体に良いことは誰でも知っている。しかし、必要な運動を行っている人は少ない。それはなぜか」
「狩猟採集生活をしている人たちは、なかなか健康である。加工食品を摂らずに栄養の良い食事をしている。また毎日8㎞~16㎞歩くなど、適度な身体活動を行っている。感染症が少なく、生活習慣病が少ない」
「(持久走仮説:狩猟採集生活をする者が、狩猟をする際には、一匹の獲物を何時間も追いかけて、高体温症にさせて動けなくさせる。人間の体には毛が少なく、汗腺が多いので、長時間走ることができる)」
「狩猟採集生活をしていた人類は、毎日働かなければならなかった。運動は、生きるために必須であり、避けることができなかった」
「我々は運動するように進化している。しかし不必要な運動を避けるように進化している」
「狩猟採集生活をする人が体を動かす動機は、必要と遊びである」
(2)「身体的活動の進化と歴史的背景 推奨Historical Background and Evolution of Physical Activity Recommendations」(米国国立疾病予防センターCDC)という文章を読みました。
https://www.cdc.gov/nccdphp/sgr/intro2.htm
https://www.cdc.gov/nccdphp/sgr/intro2.htm
この文章によれば、中国では運動と健康の関係に気が付いて、紀元前200年以後に太極拳が生み出されたとのことです。太極拳は、アメリカ人高齢者の転倒を減らすことが報告されています。また、同様にインドでも、紀元前600年以後にヨガが体系化されたとのことです。また、アフリカの人々、アメリカ・インディアンの人々、北アメリカ西部の人々においても、運動は、重要視され神聖視されたとのことです。
(3)「子どもの発達における父親の役割The Role of the Father in Child Development」(第5版)という本の第14章「狩猟採集生活をする者や、その他の小規模な文化に属する者、における父親の役割」を読みました。
次のような表がありました(p421)。

(4)「人はなぜ走るのか」(ハインリッチ、鈴木訳、2006年)という本を読みました。
生物学者のハインリッチ氏(41歳)が、100㎞の耐久レースに出場して優勝するまでが書かれています。この本は、進化生物学の本でもあります。
「私たち(サバンナのヒト)がほんとうに汗をかく必要があるのは、真っ昼間の暑いとき、捕食動物のほとんどが日陰に閉じこもっている時間帯に走り続けるためなのだ」(p152)
「少年が大型アンテロープを初めてしとめて、やっと父親がそれを祝って儀式を行うが、それがその子にとっては青年からおとなになる通過儀礼なのである。クン族の男子で狩りをしない者は子どもとみなされ、結婚はできない。肉や皮を、家で待つ子どもたちや義理の両親のもとに持ち帰れないうちは、妻をもてる見込みはないのだ。ブッシュマンの男子は、思春期から高齢になるまで狩りをする」(p159)
著者は、走る練習をする時には、脂肪の多い肉を食べて、炭水化物をしっかり食べるとのことです。私は、週に1回15㎞を歩いていますが、歩く直前には、そのような食事をしています。食事の後でいつも、水分の多い果物を食べたいと強く思うのですが、果たせていませんでした。著者は、走りながら果物ジュースを飲んでおられるそうです。それなら私も可能です。次回からそうします。
著者は、走る練習をする時には、脂肪の多い肉を食べて、炭水化物をしっかり食べるとのことです。私は、週に1回15㎞を歩いていますが、歩く直前には、そのような食事をしています。食事の後でいつも、水分の多い果物を食べたいと強く思うのですが、果たせていませんでした。著者は、走りながら果物ジュースを飲んでおられるそうです。それなら私も可能です。次回からそうします。