(1)Wikipedia英語版の「親の投資 Parental Investment」を読みました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Parental_investment
https://en.wikipedia.org/wiki/Parental_investment
「多くの種では、性淘汰は親の投資と密接に関連している。多くの種では、雄は、父親としての子への投資を最小限に減らすことによって、生殖可能な雌を妊娠させることに時間をつぎ込んで、生涯に、より多くの子どもを作ることを可能にしている」
(2)「進化的心理学 Evolutionary Psychology」という本の第16章「親の投資の進化」(Geary、2005年)を読みました。
「父親による子への投資に関係する要因」(表)(p487)
・子どもの生存率
もし親の投資が子の生存率を改善しないのであれば、他の雌と配偶を行うことが
可能な場合には、淘汰により親の投資は止まるであろう
・配偶の機会
もし父親の投資が必須ではなく、他の雌と配偶することが可能な場合
1、親の投資が子の生存率を改善しないのなら、親の投資は止まるであろう
2、親の投資が子の生存率を改善するなら、混合生殖戦略が行われるであろう
・子どもの生存率
もし親の投資が子の生存率を改善しないのであれば、他の雌と配偶を行うことが
可能な場合には、淘汰により親の投資は止まるであろう
・配偶の機会
もし父親の投資が必須ではなく、他の雌と配偶することが可能な場合
1、親の投資が子の生存率を改善しないのなら、親の投資は止まるであろう
2、親の投資が子の生存率を改善するなら、混合生殖戦略が行われるであろう
・父性の確実さ
父性の確実さが低いのであれば、淘汰により父親の投資は止まるであろう
父性の確実さが低いのであれば、淘汰により父親の投資は止まるであろう
「父親による時間の投資(子どもの宿題を手伝うなど)やお金の投資(家庭教師を雇うとか大学へ行かせるなど)は、子どもが上の社会階層へ行くことを助ける。このことは、母親の状況(教育年数など)を同じにして比較しても成り立つ。(Amato,1998、Kaplan, Lancaster, Bock, &Johnson,1995、Kaplan et al,1998)(p490)
「排卵の時期を不明瞭にすることや、妊娠中にも性的活動を行うことは、実際に、つがい形成を促進させ、父親の投資を促進させる一つの仕組みである」(p493)
雄が一夫一妻になるのは次の二つの場合であるとのことです。(p182)
1、配偶者防衛を行うため
2、父親として子を保護するため
1、配偶者防衛を行うため
2、父親として子を保護するため
雌が一夫一妻になるのは次の場合であるとのことです。
1.子育てに雄の助力が必要な場合
1.子育てに雄の助力が必要な場合
「一生にわたる一夫一妻という配偶システムが動物界に本当に存在するのかどうか、疑問視する研究者もいる」(p183)