(1)「若き科学者への手紙」(エドワード・ウィルソン、北川訳、2015年)を読みました。これは「社会生物学」を書いたエドワード・O・ウィルソンによるものです。
「科学上の発見を求めるとき、あらゆる問題はチャンスとなる」(p34)
「あれこれと表面的にかじるより、ひとつのことを深く知る方がよい」(p37)
「きみにぴったりのテーマとは、きみ自身が関心をもち、情熱をかき立てられ、一生を捧げてもよいと言えるほどの喜びを約束してくれるものだ」(p39)
「理解しなければならない重要なテーマについては、自分で自分に講義してみる」(p55)
この本の中で、映画「ジュラシック・パーク」へ言及がありました(p56)。私は、その映画4本を見ました。
E.O.ウィルソンによるTEDもあります。
(2)「歴史は病気で作られる」(ゴードン、倉俣訳、1997年)を読みました。
この本によれば、バスコ・ダ・ガマは、160人の水夫のうち100人を、壊血病で失ったとのことです。
「1615年頃の海軍の食事は、毎日チーズ230g、ベーコン115g、バター115gと、4.5リットルのビールをがぶ飲みしなければとても喉を通らないような蛆虫だらけで小便の匂いのするビスケット453gであった」(p101)
これでは野菜と果物がゼロです。
(3)「ダーウィンの足跡を訪ねて」(長谷川眞理子、2006年)を読みました。ダーウィンはよく歩いたとのことです。
「(ダーウィンは)非常に規則正しい生活をしていた。午前中の2時間ほどを研究と執筆にあて、毎日必ず長い散歩をした」(p162)
「ダーウィンは、雨の日も風の日も、かかさずここ(サンド・ウォーク)を散歩した」(p169)
(4)フロリダ大学のLinda Bartoshuk教授の講演を2つ見ました。
「あなたの舌をテストする:味覚の科学」
「あなたの舌をテストする:味覚の科学」
「感覚と好みにおける個人差:我々は異なった味覚の世界に住んでいる」
前者では18分50秒ごろ、後者は56分10秒ごろに、「うま味」について述べています。いずれも「うま味は、基本味ではない」と述べています。私もそのように考えています。
舌にグルタミン酸の受容体があることと、それが基本味であることは別の問題です。例えば、私のプリンターは4色ですが、そのことと色覚が3原色で構成されることとは別の問題です。
舌にグルタミン酸の受容体があることと、それが基本味であることは別の問題です。例えば、私のプリンターは4色ですが、そのことと色覚が3原色で構成されることとは別の問題です。
次元解析が必要です。我々の味覚にはアミノ酸の感覚が独立して不可欠であることを証明する必要があります。その充分な証明を私は見たことがありません。味の素の関係者が「グルタミン酸は、味のもとである」と言っているだけのように見えます。
私にとっては、基本味が4種類でも5種類でもどちらでも良いです。しかし私は、メタボの原因(A級戦犯)として、(加えられた)砂糖、(加えられた)食塩、味の素(グルタミン酸ナトリウム)、悪い油(パーム油など)を考えています。
自然の食品を、味付けせずに食べるのがお勧めです。そうすれば味覚器が正常に働いて、脳は何をどれだけ食べたかを正しく把握できます。