(1)「分子進化のほぼ中立説」(太田朋子先生、ブルーバックス、2009年)を再度読みました。
「もし、突然変異の多くが弱有害であるとすると、大集団では有害効果が有効に働き、進化に寄与できないが、小集団では中立的になり進化に寄与することになる」(p36)

「日本の女性はノーベル賞を取ったことがない」と言われることがありますが、太田先生はクラフォード賞を獲得しておられます。クラフォード賞はノーベル賞が扱わない分野を補う賞です。

(2)NHKニュースによれば、世界保健機構WHOは糖分の多い飲料に、20%以上の課税をするように勧めているとのことです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161012/k10010726451000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_013
糖を加えた飲料に、小売値の20%以上の課税を行えば、肥満や糖尿病を減らすことができるとのことです。また、野菜や果物の小売り値段を10%~30%下げると、野菜や果物の消費を増やすことができるとのことです。

個人の努力に依存する健康対策は、あまりうまくいきませんが、課税は有効です。依存性の薬物は、値段が安いことが蔓延するための条件です。値段を上げると、若い人や低所得の人が購入し始めることが困難になります。また、販売促進活動が困難になります。

拙著「砂糖の害」は、砂糖の害について述べています。

(3)「病気はどこで生まれるのか」(井ノ上逸朗先生、2012年)を読みました。
「文明化されていない部族には、糖尿病も高血圧も存在しない(p31)
    南米アマゾンのヤノマミ族には高血圧は無い
    ケニアのマサイ族にも高血圧は無い
青森、秋田、山形、岩手、では食塩の消費が多い。それで、高血圧が多く、脳卒中が多い(p69)
しかし、リンゴの産地では、毎日リンゴを2、3個食べるので、高血圧や脳卒中は、全国平均と同程度」

(4)NHKスペシャル「病の起源」(うつ病)を見ました。またNHKによる関連の本を読みました。
http://www.at-douga.com/?p=9720
「ストレスを与え続けると、魚もうつ病になる(p26)
アフリカのハッザの人々には、うつ病の人はいない(p65)
    ハッザの人々は平等であり、助け合いが行われ、幸福感が強い」

(5)NHK プロッフェシナル 「介護施設経営者・加藤忠相」を見ました。 
https://www.youtube.com/watch?v=0TWtOOVhUhM
http://www.nhk.or.jp/professional/2016/1003/
「加藤が運営する介護施設では、昼食の配膳や庭木のせんていなど、あらゆる場面で認知症のお年寄りたちが活躍する光景が見られる」

加藤氏は、医者ではないとのことです。このように、医者でなくても介護施設の経営者になることができます。