(1)今年の本ができました。

(2)「ヒトはなぜ病気になるのか」(長谷川著)という本を読みました。
ある行動について、なぜかと聞かれたら、4通りの答えがあるそうです。(p32)
1.至近要因    何がその行動を引き起こすか
2.究極要因    その行動の機能は何か
3.発達要因    生後、どのようにしてその行動を身に付けるのか
4.系統進化要因 系統的に、どの範囲の生物がその行動を行うか

「(微生物の)世代時間がヒトよりも短いということは、ヒトよりも進化するチャンスが多く、進化速度が速いということです。これは、病原体とヒトとの闘いで、ヒトが勝利をおさめることは永久にない、ということを示しています」(p130)

「生活習慣病やアルツハイマー病は、これらの狩猟採集民の間では見られません」(p94)

(3)「ヒトはなぜ病気になるのか」(井村著)という本を読みました。
「獲得免疫に対しても、微生物はさまざまな対抗手段を持っている。その一つの方法は、抗原決定基(抗原として認められるタンパク質の部分)を変化させる方法である。(中略)、梅毒は、慢性の疾患で、症状の軽快と増悪を繰り返すが、その理由は膜タンパク遺伝子を再構成することにより、いわば外套を時々取り換えることにより、宿主の免疫系から逃れて慢性の感染症が成立するためと考えられる」(p56)

(4)NHKの「ママたちが非常事態」を見ました。
http://www.dailymotion.com/video/x3q84yz
http://www.dailymotion.com/video/x40exji_
     共同養育が人間本来の育児様式であるそうです