(1)ハーバード大学医学部のホームページにあった動画「加齢の新しい知見The New Old Age」を見ました。
http://hms.harvard.edu/videos/new-old-age
「加齢の過程は、遺伝的にも生化学的にも、コントロールされている」とのことです。

加齢による認知機能の低下を予防するには、次のことが重要であるとのことです。
1.体をよく動かすこと
2.心血管系疾患のリスクを減らすこと(高血圧、糖尿病、タバコ)
3.服薬する薬を吟味すること

さらに付け加えるなら次のことが重要であるとのことです。
4.社会的に活動的であること
5.新しいことを学ぶ機会を求めること
6.睡眠を十分にとること

(2)「精子戦争」(河出文庫)(ベイカー、秋川訳)を読みました。

「(女性は)自分で選んだ男性を説得して遺伝子をもらうこともできる。最終的には、わずか数分しか手間はかからないのだから。しかし、長期間のパートナーを選ぶ範囲はかぎられている。どの社会の男性たちもたいてい、一度に一人の女性とその子供たち以外の人間を支える時間もエネルギーも資産もない」(p203)

(3)「糖尿病前症とインスリン抵抗性」という文書を読みました。
https://www.niddk.nih.gov/health-information/diabetes/types/prediabetes-insulin-resistance
血糖値はあまり高くないけれど、血中のインスリン濃度が高い人がいます。インスリンが効きにくくなっています(インスリン抵抗性)。

この文書は、インスリン抵抗性の原因として、過剰な体重、体を動かさないこと、その他(民族性、ある種の病気、ホルモン、ステロイドの使用、ある種の薬、高齢、睡眠障害、睡眠時無呼吸、タバコ)を挙げています。

またこの文書は、体重を減らし、運動することによって、インスリン抵抗性を改善できると述べています。運動とは、例えば1日30分、週に5日歩くことであるそうです。
https://www.niddk.nih.gov/about-niddk/research-areas/diabetes/diabetes-prevention-program-dpp/Pages/default.aspx (この文書が根拠とする研究)

(4)「健康のために立ち上がれ:少しの運動は、座りすぎの害を埋め合わせる」という文書を読みました。
http://www.health.harvard.edu/blog/get-stand-health-little-movement-offsets-lot-sitting-2016081810215

「毎日長い時間座っていると死亡するリスクが増える。しかし、歩行などの穏やかな運動を1日に60分~75分行うと、長く座ることによる死亡リスク増加を消すことができる」

これは、これまでの知見とは異なっています。もしこの文書が正しいのなら、1日に多くの時間、立たなくてもよいことになります。