今週の医学・保健学
(1) 映画「赤ひげ」を再び見ました。また、原作「赤ひげ診療譚」を読みました。原作では「長次は明け方に死んだ」と書いてあります。
この作品には、学問体系としての医学以外に、いろいろな人の生きるありさまが描かれています。それは、医学が守ろうとしている人間的な価値であると考えます。
(2) 「医療探偵『総合診療医』」 (光文社新書)を読みました。
上腹部痛を訴えていた患者さんが、実は心筋梗塞であったとのことです。このように、痛みの場所が、本来の場所から離れることがあります。虫垂炎の場合も、最初は上腹部痛であることがあります。
心筋梗塞では、血液検査に異常が出ます。白血球が上昇し、カリウムが上がり、GOT、GPTが上昇し、CKが上昇します。しかし、超早期には異常は出ません。トロップTも同じです。
また、糖尿病の患者さんでは、心筋梗塞の痛みが明瞭でないことがあり、心内膜下梗塞では、心電図の変化が明瞭でないことがあります。
脳と心臓の異常は、致命傷になることが多いので、具合の悪い人を見たら、脳の状態の評価と心臓の状態の評価を欠かさずに行おうと考えます。
(3) John Gottman氏はCNNのインタビューに対して、次のように答えておられます。
「Dr. John Gottman on communication between men and women」2001年
http://edition.cnn.com/COMMUNITY/transcripts/2001/06/10/gottman/
「Dr. John Gottman on communication between men and women」2001年
http://edition.cnn.com/COMMUNITY/transcripts/2001/06/10/gottman/
「どの結婚も、文化の違いを抱えている。夫も妻も、それまでは異なる家庭に属していた。夫と妻が作る家庭は、それまでには無かった新しい家庭である」
「破壊的な関係になるのは、相手を自分と同じ考え方に変えさせようとするからだ。この目論見を捨て去るには、決定的な出来事を必要とする」
(自分の考えは、自分にとっては正しいが、異なる文化に属し、異なる経験を持つ配偶者にとっては、配偶者の意見の方が正しいのです。相手の意見を変えさせようとして、自分の意見の正当性を主張しても無駄で、相互の意見の違いを認めて、相手の意見を尊重することが必要であるとのことです)
http://strongermarriage.org/married/managing-differences
http://strongermarriage.org/married/managing-differences