(1)野村監督の「老いの可能性」を読みました。
「どうしたら、もっとうまくなれるのだろう。どうしたら一軍で活躍できる選手になれるのだろう。寝ても覚めてもそのことを考え、必死にバットを振るしかなかった」(p3)
「失敗をしたことがないという人はいないだろう。仮にいるとすれば、その人はおそらく、何事にも挑戦したことがない人だろう。挑戦しなければ失敗のしようもない」(p76)

(2)「老いの人類学」(青柳まちこ編、2004年)を読みました。
人類学者の藤田真理子氏は、米国で脳卒中の患者さんを週に2回介護しました。しかし、2か月後に患者さんから断られました。その際に患者さんは次のような記事を示したそうです。「高齢者と接する時、一番重要なルールは、高齢者は自分の人生をできる限りコントロールすべきであるということです」(p209)

(3)「超高齢社会のサクセスフル・エイジング」(秋山弘子教授)を読みました。
「短期記憶能力、特につづりや数字など意味のないものを覚える能力は加齢によって落ちていきます。しかしながら、言語(語彙)能力や日常問題解決能力は高齢期になっても上がり続けます」(p151)