最近、映画「スターゲイト」の最初の部分と最後の部分を毎日見ています。

英語版Wikipediaによれば、この映画は3部作の第1作目であるそうです。この映画は、エメリッヒ監督の22の映画の評価では、第3位にランクされているそうです。

(1)子どもの事故
探検隊のリーダーは、オニール大佐です。オニール大佐は、一人息子を拳銃の暴発事故で亡くしました。子どもが亡くなった家庭の様子が描写されています。子どもが亡くなると、親は生きる目的が無くなったような気がします。1歳から15歳までの子どもが死亡する原因のトップは「不慮の事故」です。

オニール大佐は、映画の終わりごろには、明るく快活な人になっています。一人息子を助けることはできなかったけれども、他の多くの人を安全にして助けることができたのです。

医療関係者の気持ちは、このオニール大佐と同じです。

世界の人々は、昔アフリカを出発した200人の子孫であるそうです。目の前の他人も、200分の1の濃さで、血がつながっています。私たちは皆、兄弟なのです。

(2)キャサリン博士
キャサリン博士を演じたヴィヴェカ・リンドフォース氏は、慢性関節リウマチにより、この映画の翌年に亡くなられたそうです。この映画は、彼女の終わりから2番目penultimateの映画であるそうです。

(死は、この社会に存在しないのではありません。ありふれています。私の祖父母は、すでに4人とも亡くなっています。人口150万人の神戸市では、毎年3万人が亡くなります。死はタブーであるというだけです)。

なお、皮膚老化の90%は紫外線が原因です。彼女の首のシワが顔面より少ないのは、首のほうが日光に当たりにくいからです。

(3)シャウリ
長老カザフの娘であり、少年スカラの姉です。シャウリは、元々は、被支配者の価値観を持っていました。また、ダニエル・ジャクソン博士は、近代的な人権意識を持っています。ダニエル・ジャクソン博士と共同生活を行うには、基本的な価値観が整合することが必要です。

シャウリは、ダニエル・ジャクソン博士と交流を行うにつれて、同博士の価値観を理解するようになりました。そして、支配者に反抗して戦うように、少年たちを説得しました。シャウリは、最も良き理解者・協力者となりました(これに対して、父親の長老カザフが立ち上がったのは、最後の最後です)。

もし、シャウリが、相互の価値観の食い違いに対処できずに、母親や父親などに判断を仰いでいたのであれば、食い違いはいつまでたっても解消されなかったでしょう。博士は、大元に直接に交渉して説明することができません。母親や父親の価値観は、長年の被支配者としての経験を踏まえたものであり、簡単には変更されません。シャウリは、母親や父親の古い価値観を用いて、博士を裁く恰好になります。そして、最大の抵抗勢力となって、二人の関係は、早晩破たんしたでしょう。良好な関係を維持するには、独力で最終的ultimateな判断を行って、相互の価値観を整合させなければなりません。

(4)学会
この映画には、「学会から受け入れられなくても、また良いこともある」というメッセージがあります。ちょっと元気が出ます。旧来の研究者たちは、自分たちに不利益をもたらす者がいれば、当然その者を排斥するでしょう。排斥は勲章の一つである可能性もあります。

(5)単語帳
martians      火星人
hieroglyphs   象形文字
quarryman    石切り工
inscription    銘刻
fraud      詐欺
prototype      原型
evict             立ち退かせる(動)
grant            奨学金
reactivate     現役に復帰させる(動)
installation    軍事施設
cartouche     長方形の輪郭
hieratic        僧用文字
cuneiform     くさび型文字
adverbial      副詞相当語句
ludicrous      ばかげている(形)
classify        機密扱いにする(動)
naught         無、無価値
reconnaissance   偵察
chevron       山形紋
decipher      解読する(動)
bogus         インチキの(形)
screw         苦しめる(動)
dweeb         さえないやつ
cheat          うまく逃れる(動)
rebellion      反乱
uprising       暴動
rig             組み立てる(動)
ammo          弾丸