(1)「ご老人は謎だらけ」(佐藤愼一、光文社新書、2011年)を読みました。

・老人は自分を老人だとは思っていない(P31)。
・「吉田卓郎&かぐや姫」が同じつま恋で行われた(1975年)(p41)。
・老人はよく人に頼み事をします(p57)。

著者は、吉田卓郎のつま恋コンサート(1975年)に行った人を老人と考えておられます。しかし、たくろうのコンサートに行ったのは、どう見ても若者です。私もそのコンサートに行きました。ゆえに私も(少なくとも主観的には)若者です(著者が言われるように、老人は、自分のことを老人とは思っていません)。

高齢になってもピアノの演奏を続けたルービンシュタインが紹介されています。

(2)「脳の老化を防ぐ生活習慣」(ダグラス・パウエル、山中訳、2014年)を読みました。

老人が能力を最大限に発揮するには次のようにすべきだと述べておられます。
・認知機能の低下を予想し行動する(p64)。
・活動を変更・厳選する(p68)
・各自で工夫して認知トレーニングをする(p81)

(3)NHKの「クローズアップ現代」を見ました。

(4)NHKの「ためしてガッテン」を見ました。
頭痛を元から断つ

(5)老人の幸福感のパラドックス
老人は、残された時間が短く、体の機能が衰えます。また、友人や知人が亡くなります。しかし、老人の主観的な幸福感は低下せずに維持されます。同じ境遇で比較しても、年齢が増しても幸福度は下がりません。このことについて、いろいろな研究が行われています。

(6)「高齢者のエピソード記憶におけるポジティブ優位性効果の関連要因と今後の課題」(上野大介、生老病死の行動科学、13巻、p75-84、2008年)を読みました。
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/7463/1/13_9.pdf

「(高齢者は)自分の過去をポジティブに捉えている」。「(高齢者は)自伝的記憶もエピソード記憶も、ポジティブな内容を多く想起する」。

(7)「高齢期における心理的適応に関する諸理論」(中川威、生老病死の行動科学、15巻、p31-39、2010年)を読みました。
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/8134/1/15_5.pdf

「高齢期における心理的適応過程を解明する上で、これまでいくつかの仮説が示されてきた。
①加齢効果(例:加齢に従い心理的適応効果が促進される)
②コホート効果(例:より昔に生まれた方が、心理的適応を支える価値観や生活習慣を持つ)
③生き残り効果(例:高齢になるほど心理的適応が良好な者が生き残りやすい)」

(8)Wikipedia「おばあさん仮説」を読みました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%B0%E3%81%82%E3%81%95%E3%82%93%E4%BB%AE%E8%AA%AC

「(年をとった母親は)繁殖を止めることで出産に伴う死のリスクを避けることができ、現在の子どもたちが生き延びるための潜在的なリスクを減少させることができる」。