「脳卒中のリハビリテーション」 Stroke rehabilitationという文書を読みました。英国国立医療技術評価機構NICEの文書で、A4で45枚の文章です。*
http://www.nice.org.uk/guidance/cg162/resources/guidance-stroke-rehabilitation-pdf
http://www.nice.org.uk/guidance/cg162/resources/guidance-stroke-rehabilitation-pdf
以下のような文がありました。
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脳卒中のリハビリには次のことを含む
・多くの専門分野にわたって、患者さんの現状を評価すること
・患者さんの機能的な障害を明確に把握すること
・ゴールの設定を通じて治療プランを明確にすること
・変化を起こし、その持続的な変化をコントロールすること。変化を起こせない場合でも、患者さんをサポートすること
・効果を評価すること
脳卒中のリハビリには次のことを含む
・多くの専門分野にわたって、患者さんの現状を評価すること
・患者さんの機能的な障害を明確に把握すること
・ゴールの設定を通じて治療プランを明確にすること
・変化を起こし、その持続的な変化をコントロールすること。変化を起こせない場合でも、患者さんをサポートすること
・効果を評価すること
患者さん中心のケア
・その患者さんに独特なニーズを明らかにする
・患者さんへケアについて説明し、可能な選択肢から選んでもらう
ケアの提供者は、「同意に関する英国厚生省のアドバイス」という文書に従うこと
ケアの提供者は、「大人の患者さんが英国国民保健サービスNHSを利用するとき」という文書に従うこと
・その患者さんに独特なニーズを明らかにする
・患者さんへケアについて説明し、可能な選択肢から選んでもらう
ケアの提供者は、「同意に関する英国厚生省のアドバイス」という文書に従うこと
ケアの提供者は、「大人の患者さんが英国国民保健サービスNHSを利用するとき」という文書に従うこと
ケアの内容
・少なくとも1日に45分、1週に5日以上のリハビリを行う
・認知機能をスクリーニングし、低下があれば詳細に評価する
・記憶力を評価し、低下があれば記憶の訓練を行う
・感情の機能を評価する
・摂食機能を評価し、低下があれば週に3回以上の治療を行う
・仕事に戻ることについて**
早期よりニーズを把握する
身体機能を評価する
目標に合わせて、介入の内容を決める
必要があれば職場を訪問する
経過をしっかり管理する
定期的に見直す
・社会的ケアのニーズを把握する
6か月ごとに再評価する
・ケアやケアプランに関する全ての文書のコピーを患者さん本人に手渡す***
・栄養状態を評価する
NICEガイドライン「大人における栄養の支援」に従う
・脳卒中が家族や友人に与えた衝撃の大きさを理解する
・ゴール(目標)設定
本人にとって意義があること
活動性と社会参加に焦点をあてる****
挑戦的ではあるが達成可能であること
短期目標と長期目標があること
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経過をしっかり管理する
定期的に見直す
・社会的ケアのニーズを把握する
6か月ごとに再評価する
・ケアやケアプランに関する全ての文書のコピーを患者さん本人に手渡す***
・栄養状態を評価する
NICEガイドライン「大人における栄養の支援」に従う
・脳卒中が家族や友人に与えた衝撃の大きさを理解する
・ゴール(目標)設定
本人にとって意義があること
活動性と社会参加に焦点をあてる****
挑戦的ではあるが達成可能であること
短期目標と長期目標があること
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英国においては、国民健康サービスNHSが提供する医療は、基本的に無料であるとのことです。理想の医療というより、むしろ、英国の最低限の医療というべきでしょう。こうした公的な医療に飽き足らずに、さらに上質の医療を求めて、私的医療を受けたり、外国に行って医療を受ける人がいるそうです。
**
仕事に戻ることは、患者さんにとって非常に重要なことです。あるNHK番組では、長距離輸送の運転手さんが脳卒中になったが、掃除人として元の職場に復帰した例が紹介されていました。また、主婦にとっては、家事を行うことは重要なことですが、リンゴを固定して片手で皮をむくなどの工夫により、家事の一部を担うことが可能になります。
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ケアやケアプランに関する全ての文書を患者さん本人に手渡せば、現在の状態、目標とする状態、その工程表が明瞭になり、リハビリの進捗状況が一目で分かるようになります。
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目標設定でも、社会参加に焦点が当てられています。社会参加を行って、多少でも人の役に立つことができると、生きがいを感じられるかもしれません。