(1)「脂肪摂取量が同じでも心臓病罹患率に大差」という記事を読みました。

デンマーク人とグリーンランドのイヌイットの疾患罹患率を比較した研究が紹介されています。

デンマーク人には、急性心筋梗塞が多発していますが、イヌイットではわずかしかありません。デンマーク人は、悪い脂を多く摂るが、イヌイットは良い脂を多く摂っているとのことです。

がんは、両方で多く発生しています。イヌイットでも、火を使ってコゲを作ります。また、やや古くなった食物を食べることがあり得ます。すると発がん物質が、食物を通して体内に入って行きます。

アレルギー疾患(例えば気管支喘息)や、自己免疫性疾患(例えば慢性関節リウマチ)は、イヌイットでは非常に少ないようです。アレルギー疾患や、自己免疫性疾患に苦しむ人は、イヌイットのマネをして、「加工食品」を減らして「自然食品」を増やしてみると、何か良いことがあるかもしれません。生肉は、煮るなどして、火を通して下さい。


(2)「E・ザトペックの実像」という本を図書館で借りてきました。

ザトペック氏本人の話として以下のように記されています・
・睡眠時間は、たいてい7時間
・タバコは一度も吸ったことは無かったし、いまも吸ってはいない
・当初は夕食時にビールを飲んでいたが、ミネラルウォーターに切り替えた
・果物が大好きだ。新鮮なものでも良いし、ビン詰めでも良い。

夫人のダナ氏によれば、次のようです。
「主人に何を料理したらいちばん喜ばれるかがわかったのです。大豆、いんげん、じゃがいも、にんじん、それと大量のにんにくとたまねぎ」

ザトペック氏は、非常に健康的な生活習慣を持っておられたようです。

ザトペック氏にとって、長距離走とは、競争相手と戦いを行う場ではなく、友情を育てる場であったようです。それは、来日の際、村社氏と走った時の楽しそうな両者の写真を見ても分かります。


(3)「ザトペックの言葉」Zatopek Quotes を読みました。

「私はゆっくり走る方法なら充分に知っている。今は、速く走る方法を知りたいのだ」
「コンディションが悪い時に練習を行っておけば、競技会の時には非常に楽である」
「勝利は偉大である。しかし、友情はもっと偉大である」

良い言葉です。

(2日後に追記。 この部分をWikipedia「ザトペック」に加筆しました)