(1) NHK オンデマンド 「認知症をくいとめろ」を見ました。
この番組によれば、英国では、認知症の発症を平均28%減らしたそうです。それは、次のような通常の成人病対策を、徹底して行った成果であるそうです。
・家庭医を通じて血圧のコントロールを行った
・タバコの自販機を禁止した
・タバコ売り場でタバコの陳列を禁止した
・1日の塩分摂取量を6g以下にするために、85の食品に食塩基準値を設けた
これらの対策の結果、英国では、脳卒中も心臓病も死亡率が40%も減ったとのことです。そして、認知症の発症も28%減ったとのことです。認知症は、生活習慣病の一つです。
(2) 映画「フィシャー・キング」を再度、日本語音声で見ました。
映画「ミセス・ダウト」も、ロビン・ウイリアムズ氏が主演でした。また、アマンダ・プラマー氏(若い女性リディア)は、クリストファー・プラマー氏(トラップ大佐)の娘であるそうです。
良い映画は、見ただけで生きがいの感覚を満たしてくれます。朝(あした)に道を聞いた感じになります。
(3) 映画「フィラデルフィア」を見ました。日本語字幕で見ました。
ある弁護士がエイズにかかり、弁護士事務所から解雇されたが、不当解雇であるとして、その弁護士事務所を訴えた話です。
私は、Wikipedia 日本語版「フィラデルフィア(映画)」に、「実話」の項目を加筆しました。英語版の訳です。
ところで、エイズには、厚生労働省の診断基準があります。エイズと診断するには、血液検査を行うとともに、決められた症状の有無をチェックすることが必要です。しかし、これはサーベーランスのための診断基準です。確実例を見つけるための診断基準です。これだけに頼るなら、血液検査を拒否されたら診断できなくなります。
いま、ある患者さんが、男の同性愛者であって、時々仲間と不潔なことをしていたとします。そして、免疫不全の徴候があって、感染症に非常にかかりやすく、重症化しやすいとします。そして、カポシ肉腫があったとします。(それは、肉腫ですから、色素沈着ではありません。毛細血管の拡張でもありません。筋肉などが腫瘍性に増殖したものです)。そのくらいの状況がそろうのなら、エイズである可能性が高くなります。
この映画に出てくる弁護士事務所の人々も、そのように考えたようです。
都立駒込病院でエイズ患者さんの診療を担当している医師の講演を、私は聞きに行ったことがあります。がんの末期の人は免疫不全状態になることがありますが、エイズ患者さんの症状は、そうした免疫不全の人と同様であるとのことでした。